子どもとは何か

巌谷國士著『シュルレアリスムとは何か』を読みました。

その第2章は
「メルヘンとは何か」
というのがテーマでした。

メルヘンに関して詳しい話は
ここではとりあげません。

おもしろいなぁと思ったのは

メルヘンあるいはおとぎばなし
もともと子どものための文章では
なかったということです。

子ども用の話というと童話があります。

その「童話」はそもそも
新しいカテゴリーなのだそうです。

それはなぜかというと
ヨーロッパには子どもがいなかったからです・・・

なんて書くと怖い話になりますが
「子ども」という概念がなかったからです。

「子ども」の概念が確立されてから
童話というカテゴリーが
うまれたということですね。


そして巌谷氏によれば「子ども」という概念が
なぜできたかというと
「学校」ができたからとのことです。

つまり「学校」という制度が「子ども」を生んだ
ということですね。

たとえば未成年という概念ができたので
20歳未満はすることが制限されています。
大人ならできることができません。

小学校のなかも
高学年とか低学年とか言われています。

中学生になると
「もう中学生なんだから、半分大人でしょ」
なんて言ったりします。


ある意味、そういう制度が子どもというものを
規定しているのかなと感じました。

ここで結論めいたことを言うと

子どもあつかいしているうちは
子どもは子どものまま

ということが言えると思います。


これから教育についてもっと考えていこうと
思っていますが

このことは今後に関して大きな示唆を
与えてくれました。

もう少し「子ども」という存在について
考えてみる必要がありそうです。

今回このブログは「子ども」に関して
本に書かれていた内容を大きく省きましたので
わかりづらかったかもしれませんが

もう少し頭の中でまとめて
また「子ども」について
述べてみたいと思います。