おはようございます。みっちーです。
昨日は「午前十時の映画祭」で上映されている「未知との遭遇」を観てきました。
「午前十時の映画祭」とは過去の名作をもう一度上映しようという企画で、今年はその10回目。残念ながら今年で最後とされている。
ラインナップはホームページに記載されているので興味があれば確認してみてほしい。ちなみに、私は名作といわれているものでも観たことがないものばかりなので、こういう企画はありがたい。
たとえば今年上映される「ジョーズ」「E.T.」などのスピルバーグの名作、「ゴッドファーザー」や「風と共に去りぬ」という超大作など、映画好きなら一度は観たことがあるようなものまで、観ていない。
だから、「午前十時の映画祭」で上映される作品はなるべく観ておきたいと思っている。
それでは、今年度第1作目は「未知との遭遇」。それでは感想を述べていこう!
「未知との遭遇」の感想
先ほど言ったとおり、「未知との遭遇」を観てきた。この作品、昔から作品名は知っているが、中身は全然知らない。知っていることといえば、超有名な映画ってこと。
ただ、この映画のタイトルから想像するに、「宇宙人と遭遇するという内容にちがいない」と思っていたら、案の定そうだった。
ただ、さすがスピルバーグだなぁと思わせるような内容であったことはまちがいない。それでは、まず、あらすじをどうぞ。
砂嵐吹き荒れるソノーラ砂漠。第二次世界大戦中、行方不明になっていた戦闘機群が姿を現した。機体は真新しく、しかし乗務員の姿はない―。インディアナポリス航空センターのモニターに正体不明の機影が映し出され、TWA機から未確認飛行物体を見たと通信が入る―。夜のインディアナ州。電気技師のロイ(リチャード・ドレイファス)は、地域一帯の停電を調べるため車で移動していたが、突如強烈な光に包まれ、車内に超常現象が発生した―。
超簡単に言うと、各地で停電が起きたり、砂漠に行方不明の戦闘機や船が見つかったりして、それに宇宙人が関係しているというもの。
クライマックスは、宇宙人と出会うところだ。初対面の宇宙人と地球人、しっかりとコンタクトがとれて、とても感動的だ。
主人公はロイ。UFOを目撃してからは仕事も家族のこともほったらかしになり、仕事はクビになり、家族は去っていく。それでも彼はUFOを追い求めていた。頭の中に残った山の映像の記憶を頼りに、ロイはその地に向かうのだ。
そして、最後に念願の宇宙人と出会い、実際に触れ合う。そこに感動がある。
この作品、宇宙人が地球を攻撃してきて、この地球を守るヒーローが現れるという今風な展開は一切ない。ただ単に、宇宙人と地球人の出会いがあるだけだった。
悪くいってしまえばただそれだけの作品だ。
退屈だったかと聞かれたら、正直そういう場面も多かったのは事実だ。だから、正直みんなにオススメすることはできないなぁと思った。
だけど、私は観てよかったなぁと思う。
とくに、最後の場面、宇宙船が降りてきて、5音階のメロディで宇宙人と地球人がやりとりするところなどは、心に残る。言葉が通じないから音でやりとりするって、斬新だよね!
いまの映画だったら、はじめから言葉が通じていたりするからね。
そして、宇宙人が宇宙船から降りてくるところもよかった。見かけはなんとも言えない、シンプルな姿をしているのだが、笑顔が見えたのが、またいい。
正直、もし宇宙人が本当に地球に降りてきたとして、こんなふうにはならないだろう。なぜなら、人間の本質は異質なものを排除していくはずだから。
たとえば、白人社会のなかにいた黒人がそうだ。男性社会のなかにいる女性もそうだ。人類の歴史は人種差別があったり男女差別があったりしてきた。
現代社会の日本においても、外国人はすこし変わった目で見られる。
また新人はいじめられ、転校生は仲間はずれにされることが多い。
だから、地球に異星人が来たとして、どうして友好的に接することができるだろう。おそらく多くの人類がそれらを排除しようとするだろう。
未知の生物は、おそろしい。未知との遭遇は、脅威でしかない。それが本当のところだ。
だけど、スピルバーグのつくったこの「未知との遭遇」は人間と異星人が、友好的に接し、お互いに好意を見せているのであった。そこがすばらしいところ。
世界のすべての人々が、こんなふうに友好的であり、そしてもし宇宙から異星人がやってきたらお互いに友好的であってほしいと願う。
最後に
この作品は1,977年にアメリカで公開されたそうだ。今から40年前の作品ということだ。
そんな前にあのレベルの作品が作れることに驚く。
私は、その頃まだ子どもだったが、もしその頃にこの作品を観ていたら、もしかしたらもっとはやくSF映画好きになっていたかもしれない。