「週刊ポスト」に、掲載されている「ビートたけしの21世紀毒談」を毎週楽しみにしています。
と言っても、私が読み始めたのはごく最近。
ところが、7月7日号で、すでに1348回目というから、かなり長い間に渡っていた長寿シリーズなんですね。
全然知らなかった・・・。
でも、読んでみると、長く続く理由がわかるんだなぁ。
やっぱりビートたけしはおもしろいだもの。
発想が、やっぱりちがう。
一般人とは、考え方がちがうのです。
だいたい、一つのテーマがあったら、みんな考えることは同じじゃないですかぁ。
たとえば、
「原発は是か非か」
「憲法は改正すべきか否か」
「死刑制度は廃止にすべきか否か」
なんて、まわりの誰かと話したら、だいたいみんな同じことしか言わないはずです。
どこかで聞いたことばかりの話をみんないうはず。
でも、ビートたけしさんなら、その議論に参加していたら、みんなとちがう考えを述べるんじゃないかと思うわけです。
なにせ凡人の発想を持ち合わせていないわけですから。
さて、今回の「21世紀毒談」。
今回の話の内容は、「電車内のサラリーマンの痴漢」についてです。
最近、「痴漢の冤罪」が話題になっています。
電車の中で、触った触らないってやつ。
男からしてみると、安心して電車に乗っていられません。
だいたい、「電車の中で痴漢するなよ」って思うし、「そういう奴は風俗行けよ」とも思います。
タダで触ろうと思うなよ、痴漢ども。
お前らがいるから、善良なサラリーマンが電車でビクビクしなければならないんだ。
そう思います。
一方で、女性に関しても、「本当に痴漢にあったの?」、「被害妄想もあるんじゃね?」と思ったりもします。
もちろん痴漢にあった女性、全員ではなく、一部の話。
で、ビートたけしさんはそのことを、どう言っているかというと
こういう話になると、「男が悪い」「いや女だって」みたいな感じで色々と議論になるけど、「そもそも鉄道会社に責任があるんじゃないか」ってオイラは思うけどね
と言っています。
さすがに「そもそも鉄道会社に責任がある」とまでは、私は考えていませんでした。
だって、あんなに大勢の人が乗るというのに、鉄道会社に管理などできませんからね。
ところが、まだまだ、たけしさんは続けます。
だってそうだろ。自動車やらには「定員」ってのがあって、オーバーしてたらペナルティがあるのに、電車のほうは「一両何人まで」なんてきちんと数えもせずに、車内がパンパンになるまでギュウギュウ詰めで乗せてやがるんだからさ。
いやいや、たしかにその通りだ。
あんなにギュウギュウ詰めで、女の人が近くに寄ってきたら、触りたくなる人だって出て来るでしょう。もちろんダメですけど。
(私は触りません)
そういう状態を鉄道会社がつくっているのです。
って、言われてみればそうなんですが、全然、頭の中にそのような発想はありませんでした。
この考えがいいとか悪いとかが大切ではなく、こういうビートたけしさんの発想力がすごいなぁと思ったのです。
いったい、どうやったらこの発想力は身につくんでしょうね。今度、その発想力の源を探してみたいと思います。