2017-07-02 いままで死んだあとについて、こんなに考えたことはなかった

Twitterのフォロワーさんのオススメで読んだ本がこれ。

葬送の仕事師たち

葬送の仕事師たち

 

 

タイトルから想像できますが、葬儀に関わる人について書いた本です。

 

なんで、この本がオススメなんだろうと思いながらも買ってみたわけですが、理由はわかりました。読んでみたら涙ポロポロなんです。

 

ほぼ、全部の章にわたって、ジーンとくるエピソードばかりでした。

(私が涙もろいということもありますが・・・)

 

お葬式に関わる人の気持ちや苦労、また、「こんなことまでやってるんだ」ということを知りたいならば、この本は買って読むべきです。

 

読むことで、またひとつ自分の世界観が広がっていくことはまちがいありません。

 

☆☆☆

 

ふだん、私たちは死について考えません。

 

人は絶対に死ぬのに、ふだんからお葬式のこと、自分の宗教の宗派のこと、お墓のことなど話題に出すことは滅多にないことでしょう。

 

死を話題にするのは暗いし、縁起が悪いと考えるからかもしれません。

 

それだけに、私はお葬式に関わる仕事がこんなにあって、こんな気持ちでやってるなんて、全く考えていませんでした。

 

『葬送の仕事師たち』に出てくる仕事師たちは主に

 

お葬式の専門学校の教員および学生

葬儀屋さん

湯灌・納棺・復元をする人

エンバーマー

火葬場で働く人

 

でした。

 

葬儀のプロを育てる専門学校があることなど、考えたことなどありません。また、遺体をエンバーミングするという技術があることを、恥ずかしながら今頃知りました。

 

遺体と言っても、孤独死したために何日も放置されていた遺体があったり、事故等で原型がわからない遺体があったりするわけで、そういう方々の遺体を復元する方々もいます。

 

火葬場では、ただ遺体を焼くだけかと思ったら、経験に基づくさまざまな技術が必要だということも初めて知りました。

 

葬儀のプロたちが、人生の最後である死に際し、遺体とその家族に対し、どのように接しているのかもわかりました。

 

この本を読む前までは、想像だにしなかったさまざまなことを、読みながらたくさん想像してしまったのです。

 

読んでて、かなり自分の世界観を揺さぶられたと思います。

 

どんなことが書いてあるかは、簡単には説明不可能なので、興味のある方は読んでもらえればと思います。

 

☆☆☆

 

お葬式は、「遺族が大切な人と過ごす最期の時間」です。

 

でも、私が死んだら、お葬式は簡単にしてもらいたいと思います。

お金もそんなにかけないで。

 

やっぱりお坊さんはやはり必要かな。

まわりの人たちに安心してもらうためにはお経を読んでもらったほうがいいので。

 

遺体は、エンバーミングまではする必要はないでしょう。

 

火葬してもらって、安い墓石でも立ててもらって、名前を刻んでもらいましょう。

 

 

近い将来か、まだまだ先のことになるかわかりません。

でも、私は絶対に死ぬわけですから、その現実からは目を背けずに、

 

死んだらどうするか、その時残された者に任せっぱなしにするのではなく、予め考えておこうと思います。