「週刊ポスト」の連載で、ビートたけしさんのコーナーがあって、毎週楽しみにしています。
先日の(2,017年6月23日号)の「ビートたけしの21世紀毒談」で、ダイエットについて、たけしさんがこんなことを言っていました。
おそらくダイエットをやろうとする人のほとんどは「体調管理」より「見た目」を気にしてのことなんだろう。だけど「いつまでも若々しくあれ」ってのも、メディアが作った幻想じゃねェか。
確かに、30代から40代にかけて、ふつうにしていればお腹は出て来るし、お肉はたるんできます。
仕方ないっていえば、仕方ないことです。それを、みんな「痩せよう」と言って、こぞって〇〇ダイエットなんて始めちゃうわけです。
私のまわりにいる若い人から年配の人まで、どの年代でも、「炭水化物が・・・」とか「あまいものは・・・」とか言って食に気を使っています。
たけしさんが言う「メディアが作った幻想」というのも、あながち言い過ぎではないでしょう。
だいたい、雑誌を見ても
できる男はジムに行く
とかよく書いてあるし、
ライザップなんて、テレビがなくCMに疎い私でさえも、その存在を知っているくらいです。
横並びが好きで、みんなと同じだと安心する日本人ならではなんでしょうか。
炭水化物ダイエットが話題になると、みんなが一斉にやり始めました。
みんなが踊らさせてるものと言えば、偏差値教育。
まるで偏差値が人間の価値を表したものだと言わんばかりに、偏差値を上げるために躍起になっていました。
今となっては学習塾に入るのが当たり前の世の中。クラスのほとんどの子が学習塾に入っているからといって、みんなが高いお金を払って塾に通います。
最近は学習塾ランキングなんてのもありますよね。
ブランドものも、みんなが持ってるから自分も持つし、
「シンゴジラ」や「君の名は。」の興行収入が多いと聞けば、大して映画ファンでなくても観に行く。
こんな感じですかね。
「メディアが作った幻想」ってすごいなぁ!
みんながやってるから自分も試しにやってみるというのはもちろんいいことです。
でも、何でもかんでも、飛びつく姿勢もあまりかっこよくないですよね。
もっと「自分」を持って、行動したいものです。