ごくまれに、「えたいの知れない不吉な塊」に襲われます。
それがおとといでした。
どうやってもテンションがあがらず、全くやる気が起きず、終日不安な気持ち。
芥川龍之介の自殺の理由が
僕の将来に対する唯ぼんやりした不安
だと遺書にありますが、この不安と私の不安は似たものなのかなぁ・・・。
よくわかりませんが、一日じゅう心の中がざわざわしていました。理由もわからぬまま。
そして、翌日の朝、目が覚めて仕事に出かけてみると、昨日まであった「不吉な塊」が見事になくなっていました。
あんなに、心の中をわけのわからない気持ち悪さが漂っていたというのに、見事になくなっていたのでした。
ほんと、自分の心の中って不思議。
そういえば、昔、同じようなことブログに書いたなぁと思って、過去記事を振り返ってみました。
しかし、検索しても全然出てきませんでした。
おかしいなぁと思って、もっと古いブログを遡ってみたら、出てきました。
アメブロ時代に書いてた「みっちーの幸せ日記」っていうやつです。
2011年に書いたものなので、なんと6年前!!!
私は昔から「えたいの知れない不吉な塊」に襲われていたんですね(笑)
ちなみに、この「不吉な塊」というのは、梶井基次郎という作家が書いた「檸檬」という小説の中に出てきます。
冒頭で、主人公がこう言っているんですよね。
えたいの知れない不吉な塊が
私の心を始終圧えつけていた。
で、この主人公はひとつの檸檬のおかげで、その「不吉な塊」による苦しみから逃れられたようです。
始終私の心を圧えつけていた不吉な塊が
それを握った瞬間からいくらか弛んで来たとみえて、
私は街の上で非常に幸福であった。
あんなに執拗かった憂鬱が、
そんなものの一顆で紛らされる
――あるいは不審なことが、
逆説的なほんとうであった。
それにしても心というやつは
なんという不可思議なやつだろう。
私の場合は一晩寝たら、「不吉な塊」が緩んだわけですが、本当に心ってやつは不思議なものです。
みんなもこういうことがあるのかなぁ?
心の中に不吉な塊ができて、終始不安な気持ちになることが。
私は、職場では恥ずかしくて、そんなこと言えませんでした。また、説明するにしても、どのように説明をしていいかわからないので、言うに言えずって状態です。
また「不吉な塊」が出てきたらいやですねぇ(^_^;)
同じような経験をしたことがあって、撃退方法を知っている人があったら、ぜひ教えてください。よろしくお願いしますm(_ _)m