どーも、運を天にまかせて生きているみっちーです。
先日、新聞を読んでいたら「へぇー」って思った記事があった。
晩年の永井荷風は、浅草観音様のおみくじ「大吉」を4つに折って肌身はなさず持っていた。浅草寺のおみくじはなかなか大吉が出ないから、大吉が出るまで何度もひいた。運やつきを強引にひきつける執念が荷風流で、私もそれにならっている。
(日本経済新聞1月11日夕刊「明日への話題」嵐山光三郎)
永井荷風がおみくじの大吉を4つ、肌身はなさず持っていたという記事だ。
ちなみに永井荷風は近代の作家で、「すみだ川」とか「濹東綺譚」とかいろいろ書いている。たしか学校の教科書にも作品が載っていたような気もするが、気のせいかもしれない。
正直、あまり読んだことがない作家だ。
ネットで永井荷風を調べると、なかなかの変人だったらしい。おみくじを4つ持つというのも、なかなかふつうの人では考えつかないことだ。
おまもりをたくさん持っている人はたくさんいるんだけどね。
ただ、私はこの記事を読んだとき「なるほどなぁ!」と思って感心した。
私は熱心な信者でもないので、神社には1年に1回行くかどうかだ。しかも初詣くらい。そして行けば必ずおみくじを買う。
別におみくじの内容を信じているわけでもないが、それでも大吉が出るとうれしいし、凶が出ると落ち込んでしまう。
不思議なものだ。信じているわけでもないのに、紙に書かれた文字で喜んだり落ち込んだりしてしまうのだ。
それが人間ってことだね。
そんなにおみくじで一喜一憂するものならば、永井荷風のように大吉ばかり持っていればいいのではないか、そんなふうに思ったのだ。
結局、おみくじは運だと思っている。もしかしたら神様が私にそれを引かせているのかもしれないが、やっぱり運だね。
運をつかむためには永井荷風のように、大吉が出るまで引き続けるのもひとつの手かもしれない。運を掴むための強引な手法だろう。
ただし、神様の怒りを買うかもしれないから、自己責任で。
たしか松下幸之助は「成功とは成功するまでやり続けること」と言っている。
それにならえば「大吉を引くまでやり続けること」が大吉を出す秘訣だと言える。
ちょっと応用させると、「幸せになるには幸せになるまで生き続けること」がいい人生をおくるコツなのかもしれない。
明けない夜はないし、止まない雨はないというからね。いつかはいいことがある。
幸せを掴むには、多少強引なやり方が必要かも。
さて、とにかく、永井荷風のマネを今度やってみようと思ったりもしている。
神社に行くか!