今月の「私の履歴書」は建築家の安藤忠雄さん。
もう何度もこのブログでとりあげてしまいました。
本日は事務所での仕事について
印象に残ったことです。
40年前と現在とで大きく変わったのは
コンピュータの導入で、そのおかげで
作業風景が大きく変わったそうです。
デメリットとして以前は机を見れば
スタッフがやっていることがわかったが
今は画面をのぞき込んでも何をしているか
わからないということがあるようです。
そこで安藤さんは次のように述べてるので
いくつか引用します。
●技術が進歩しても、仕事は人と人との
生身の対話で進められるべきもの。
●事務所の基本理念はローテク主義、
生の対話、直接のやりとりを重んじている。
●最近のスタッフは、ろくに人とのコ
ミュニケーションがとれない。
●人と対峙することを厭う人間が、
「人々が集まり、対話する場」を
創造することなど可能だろうか。
やはり人間だから人との対話が重要だと
最近痛感します。
ただ画面や活字を見て伝わる情報と
生身の人間から伝わる情報ははるかにちがいます。
生身の人間からはただ情報が伝わるだけでなく
情報を伝える人の感情が伝わります。
やさしさやきびしさが伝わります。
人はただ情報のみを自分の中で消化するのではなく
人間同士でやりとりされる感情で動いているのだと
思います。
私もこどもたちに勉強を教えていますが
一生懸命教えると子どもも一生懸命聞いてくれます。
同じことを伝えても熱意を持って伝えると
伝わり方がちがうことを実感します。
「私の履歴書」を読んで
人と人とのコミュニケーションの大切さを
あらためて実感しました。
ここ数年、人を避け気味だった私は
反省して一生懸命まわりの人とコミュニケーションを
とっていきます。
そしてコミュニケーションをとるなかで
できればわずかでもプラスの痕跡を残していきたいです。