教育は人間関係から

九州ルーテル学院大学客員教授、大畑誠也さんが
今年の月刊『致知』1月号で教育に関して述べていました。

とても参考になりましたので引用いたします。

私は教員時代から二十一世紀の一番の課題を
「人間関係」と捉えてきましたが、
この希薄化が非常に深刻になってきていると
感じています。

あらゆる人間関係の中で最も大切なのは
「親子関係」のはずですが、
この関係性が、多くの家庭で冷え込んだり、
切れてしまったりしている。

家の中で挨拶もしない、会話もしない、
そういう親子が多いんですね。


社会に出て最も重要なものの一つは
人間同士の信頼だと思います。

しかし、社会を構成する最小単位の
「家庭」で人間関係がうまくできていないとすれば
それは非常に深刻だと言えます。

小さな場でできないことが
大きな場でできるだろうか?

ある程度つくろうことができるかもしれませんが
ボロは出るだろうと思います。


そういう意味では
「家庭」の外にいる「世間」の人々が
「家庭」を助けることも必要でしょう。

自分の家庭を守ることはもちろんですが
一歩家庭を出れば
今度は世間の人が
子どもに対して人間関係を
潤滑にする術を教えてあげる
そんなことが必要だろうと思います。


その最初はあいさつ
そしてきちんとした受け応え、

それが大事です。


大畑氏は学校を改革するときに
4つの教育目標をつくったそうです。

そのうちの2つが「挨拶」と「返事」だそうです。

教育目標が「挨拶」と「返事」です。
その2つを徹底してやることにより
学校がよくなっていったとのこと。

どちらも2人以上の人間がいたときに
することです。

おそらくいい人間関係を築いていくことにより
相乗効果がおこり、
全体的にいい方向に行ったのだと思います。


それが各家庭でもなされれば
子どもたちも健全に育つのでしょう。

昔も今も課題は人間関係なのだと思います。
人間関係の大切さを子どもたちに
学ばせるために「挨拶」や「返事」を
しっかりする子どもに育てるのよいのかもしれません。

少なくとも人間関係を重視する教育を念頭に置き
大人として子どもをきちんと育てていきたいです。