語り継ぎ 言い継ぎゆかむ

昨日のブログは山部赤人の富士山の歌をとりあげました。

天地(あめつち)の 分かれし時ゆ 神さびて 高く
駿河なる 富士の高嶺を の原 振りけ見れば
渡る日の 影も隠ろひ 照る月の 光も見えず
白雲も いきはばかり 時じくぞ 雪は降りける
語り継ぎ 言ひ継ぎゆかむ 富士の高嶺

富士の高嶺のことを
語り継いでいこう、言い継いでいこう

それほどまでに富士山は壮麗だと
赤人は言いたいのだと思います。

さて「語り継ぎ 言い継ぎゆかむ」は
このように、讃美するときに使うべきなのかも
しれませんが

私は歴史や文化、その他いろいろ
次の世代に語ることが
非常に重要だと思っています。

本日は東日本大震災チャリティコンサート with You
行ってきました。

出演者の一人に
ナターシャ・グジーさんがいました。

彼女はチェルノブイリ原発から
わずか3.5キロのところ住んでいて
6歳のとき原発事故が発生し被曝したそうです。

そのときのことを演奏の合間にお話してくれました。


事故のあったのは夜中で、付近に住んでいた人は
そんな大きなことが起こっているとは知らなかった。

事故の次の日はふつうに学校に行ったり
外で遊んでいたりしていた。

またその次の日になりやっと避難をした。

最初は3日間だけですぐに戻れるから
荷物は置いていってと言われた。

しかし二度とそこに戻ることはなかった、

それどころか今は自分の帰る故郷は
土の中に埋まっている。


彼女のお話の内容はこのような感じでした。

そういうことがあったことを
私は正直言ってしりませんでした。

ナターシャ・グジーさんがお話したことによって
初めて知ったのです。


悲しいことがあっても
人間の記憶は薄れていきます。

だから、悲しい記憶もうれしい記憶も
みんな人類の歴史として
語り継いでいかなければいけないと思います。

私が知った過去の歴史も
また次の世代にしっかり伝え

本日みたいに
新たに知った悲しい歴史も
次の世代やまわりの人に

しっかり伝えることが
私の大人としての義務だと思います。


語り継ぎ言い継ぎゆかむ


それが大人としての義務であると
私は思います。

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