走りながら考える(日経新聞「文化より」)

4月22日(金)の日経「文化」は
47都道府県のマラソン大会に出場するのを
70歳の誕生日に達成した田村伸行さんの記事でした。

42.195キロを走るというだけですごいのに
全国で開催されているマラソン大会に出場したというのだから
驚きです。

40歳のとき健康診断を受けたら
惨憺たる結果だったことがきっかけで
はじめは短い距離から
やがてフルマラソンに出場するように
なったそうです。

以下、少し記事を引用します。

気に入った大会でも2度参加することはない。
常に初めてのコースを走りたいと思うからだ。
出場し続けているうちに、全国あちこちの大会に
参加していることに気づき、
いつしか47都道府県の大会に出場するのが目標になった。


出場を重ねるうちに自分なりに
ラソンの完走のコツを見つけた。
「距離表示をみない」
「時計を見ない」
「友だちを見つける」
の3つだ。

田村さんは最初から47都道府県に大会に出場するのが
目標だったわけではないそうです。
走っているうちに目標ができました。

また、走っているうちに完走するコツもつかみ、
自分なりの走りをするようになりました。

走りながらいろいろ気づいたわけです。

以前、私はコーチの田中さんから
「走りながら考える」
とアドバイスをいただきました。

まず考えて、その結果進まず、
ちょっと進んだと思えば、また考えて

そんな繰り返しでした。

しかし走ってみてわかるということがあります。

動き出さなければその先に何があるか
全くわかりません。

動いてみて景色が変わらないこともあれば
少し何か見えてくるかもしれません。

はっきりと見えるようになれば
目標も立てやすくなります。

私は自分が何をやりたいのか、
自分でもわかりませんでした。

それは動いていなかったからです。
動いていないどころか
真剣に考えていなかったのかもしれません。

まずは動いてみて
そして走りだす。走りながら考える。
それが自分の癖になるように
していこうと思います。