所詮は、運(令和2年2月27日)

自分を高めている男、みっちーです。

 

今日は、NewsPicksの記事で勉強になったことを紹介します。

 

NewsPicksには「シゴテツ」という連載があって、それは自分の仕事に独自の哲学を持ってあたっている人をピックアップするというものだ。

 

だいたい1人につき、6本くらいの短期連載となっているが、毎回、勉強になることが多い。

 

今回は、藤野英人という人の記事である。藤野さんは現在、レオス・キャピタルワークスという会社の社長兼最高投資責任者だ。ちなみに記事はこちら。

newspicks.com

 

彼の話で一番目に止まったのは「所詮は、運」というところ。

 

成功した人の話を聞いていると、「運を味方にしろ」とか「運をつかめ」という話になっていくのが通常のパターンだろう。

 

できるビジネスマンというのは、目の前の運を掴むものなんだよっていう話になるのがふつうだと思う。

 

ところが藤野さんの話はちがった。

仕事の結果とは、運に左右されるものである。つまり、いい時があったとしても、それはたまたま時の運に恵まれただけであって、決して自分の実力ではない。反対に、悪い時があったとしても「出目がよくなかった」と捉え、また頑張ればいい。

 

結果は運に左右されるものだ、と言い切っている。

 

いいときは運に恵まれたに過ぎなくて、悪いときはたまたまだったと考えればよいと言うのだ。

 

えー、って一瞬思ってしまったが、言われてみれば確かにそうだ。

 

例えば、一昨年の暮れには「Pay Pay」というスマホ決済アプリが誕生した。その際、100億円キャンペーンと題して、購入額の20%を還元するというサービスを行った。

 

5万円のものを買うと、1万円も戻ってくるというサービスである。家電業界ではこの年にペイペイフィーバーが起きていろんなものが売れた。

 

販売するほうにしてみれば、これは運がよかった。もちろん売るためには実力が必要なのは否定しないが、こんなに売れたのは販売するものの力ではない。まちがいなくPayPayのおかげだ。

 

この頃、家電業界に身を置いていた人はとても運がよかったと言えよう。

 

逆に、いま現在家電業界にいる人は、とても運が悪い。ていうか、家電業界だけではないけどね。

 

現在は、コロナウイルスの影響で中国人の観光客が激減した。2月といえば春節だ。数年前に爆買と言われていたのも春節の時期だ。

 

春節といえば、家電業界では稼ぎ時なのである。ところが、頼みの中国人観光客が来ないからモノが売れない。売上は激減だ。

 

これは販売する人の実力かと言われたら、そうではないだろう。明らかに運が悪かったのだ。やはり売上は運に左右されるものだ。

 

所詮は、運なのだ。

 

でも、藤野さんのいう真意は、どうやら次のことばにありそうだ。

すなわち、いい時も悪い時も、淡々と同じ努力を続けていくしか、やるべきことはない。そんな心持ちを備えるのに、「所詮は、運」という言葉はちょうどいいのです。

 

誰でも運がいい時・悪い時がある。しかしいずれにしてもやるべきことは「同じ努力を続けていく」こと。

 

そして努力を続けていけた人だけが、運に乗っかれるのだろうと思う。なぜなら、努力なくしては力を出すことができないのだから。

 

淡々と、そして粛々と、やるべきことを、努力してやっていくことで、自分の道は開ける。

 

所詮は、運・・・、だからふだんから淡々と努力していこうと思う。