2016-01-17 万葉集の歌人、大伴家持「新しき 年の初めの 初春の・・・」のように(№184)

夜中にとうとう雪が降ってきました。

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私にとっての初雪です。

 

でも雪は大嫌いです。寒いし、歩きにくいし、靴や靴下はびちょびちょになるし・・・。

 

「雪やこんこ、あられやこんこ」の歌で、犬は喜んで庭を駆け回っています。でも私は絶対にネコタイプで、こたつで丸くなっているやつにちがいありません。

 

雪は憂鬱だなぁ・・・。このブログ書いている時点で積もってきたし。

 

さて、唐突ですが、ここで問題です。

日本最古の歌集『万葉集』の最後の和歌は誰の歌でしょうか?

 

これを知っていたら万葉通だと言えるでしょう。


正解は大伴家持

 

新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事(よごと)

という和歌です。

 

「新年、お正月に降った雪が積もるように、よいことも積もっていけ!」みたいな感じでしょうね。

 

やっぱり、私にみたいに雪を見て憂鬱になるんじゃなくて、大伴家持のように前向きにいかなければいけません。

 

特に、家持は名門大伴家に生まれながら、一族の衰退により不遇な人生を送るはめになりました。いろんなところに左遷され、この和歌を読んだときは鳥取県にいました。

 

そんな家持が前向きな和歌を詠んでいるわけなので、私が雪を見て憂鬱になっているわけにはいきません。

 

そして、私はこの家持の和歌を見るたびに自分は恵まれてるなぁといつも思うわけです。

 

だから、自分が後ろ向きになると家持の「新しき 年の初めの 初春の・・・」を思い出しては、「前向きに生きなきゃ!」と自分を鼓舞しているのでした。

 

さあ、雪だ!

寒い!

当たり前だ、冬は寒いのだ!

行け!

ごーごー!

(もうやけっぱち・・・笑)

 

では、今日もがんばっていこうと思います。

雪なのでけがをしないように気をつけてください!