先月、喉が痛くて耳鼻咽頭科に行き、そのついでに鼻を見てもらいました。鼻づまりは長年の悩みでした。
鼻の穴にカメラみたいのを突っ込まれ、診てもらいました。そうしたら先生に
「これ、鼻の粘膜が癒着してるねぇー」
「完全にふさがってるよー」
と言われ、大学病院に行くことに。
変な病気じゃないかと心配なので、血液検査をしたり、CTを撮ったりと大掛かりです。私は心の中で、こんなにひどくなるまでほっとかないで、早くなんとかすればよかったと思ったのでした。
2回目の大学病院での診察で、
「やっぱり全部ふさがってるよ。これは切らなきゃだねぇ、手術だよ」
「全身麻酔して切ったほうがいいけど、入院できる?」
と言われました。特に他に異常がないみたいだし、鼻の中を切るだけで入院するのは時間がもったいないので私は入院を断りました。
「じゃあ、ちょっと痛いかもしれないけど、全身麻酔しないでやってみるね」
先生はそう言いました。そんなにおどさないでよ・・・というのが私の感想です。
そして3回目の通院。いよいよ手術。私は「どうやるんですか?」と先生に聞きました。
「いろんなやり方があるんだけど、ごちゃごちゃいじってやるよりはスパーッと切っちゃったほうが簡単だし痛くないよ」
スパーッと切るのか・・・、ちょっと緊張。
「もしかしたら今日帰れないかもしれないけど、入院しても大丈夫?」
え?どういうこと?
「たくさん血が出るかもしれないから、その時は病院に泊まってもらうね」
「万が一だから・・・」
まあ、次の日も仕事休みにしたから大丈夫だけど、なんかこわいなぁと思いました。
「じゃあ、はじめるね」
いよいよ始まりました。鼻の中に麻酔の注射を何回か打たれちょっと痛かったです。その麻酔の注射の針がふつうの注射の針よりとても長かったのが印象的でした。
麻酔のあと先生が
「どう?痛くない?」
と聞いてきました。私は「痛くない」と答えました。
「じゃあ、切るね」
麻酔のせいで全然痛くなかったので何かされてるなぁって感覚でした。しばらくして
「あ、開通したよ!息できるでしょ」
と先生が言いました。私は慣れない鼻呼吸をしてみました。
「ス~、ス~」
な、なんと・・・。とうとう鼻で呼吸ができたのでした。先生がなおも鼻の穴の中をグリグリいじって一瞬だけ痛かったのですが、ちょっと後始末みたいなことをして無事に終わりました。
出血もそんなに多くなく、とても簡単だったようです。時間にして10分程度。思っていた以上にスムーズでした。
全身麻酔なんていらなかったし、ましてや入院なんて全く必要ありませんでした。よかったよかった。
とりあえず、体は元気なので、もともと休む予定の仕事も行ってみようかと考えました。が、あるエピソードが頭に浮かびやめることにしました。
私の勤めている職場の人で、帝王切開で子どもを産んだ方がいます。なんで帝王切開なんですか?って聞いたら
「デッキブラシでゴシゴシ床を磨いてたら、破水しちゃったので」
とのこと。出産予定日の前に産まざるを得なくなってしまったのでした。なにももうすぐ産まれるってタイミングでお掃除がんばらなくてもいいのにね。
その話を聞いて、「なにごとも無理はいけないなぁ、安静にしていよう」と思ったのです。仕事中に力んで鼻血が出てはいけないので。実際、このブログを書いている今でもまだ鼻水に血がまじっているので、まだ完全ではないようです。
先生からは
「もう大丈夫だと思うけど、念のために来週また来てください」
と言われました。
というわけで、私の鼻の右の穴は10年以上つまったままになっていたのですが、ようやく空気が通るようになりました。
まだ慣れないのでちょっと変な気分です(笑)