渋沢栄一『現代語訳 論語と算盤』を読みました。

渋沢栄一氏に関して偉大な人ということは知っていたが 今までその著作を読んだことはありませんでした。 今回ちくま新書より『現代語訳 論語と算盤』が出て 現代語訳なら読みやすいかなという気持ちで買ってみました。 表紙には …われわれ日本人が「渋沢栄一」という原点に帰ることは、今、 大きな意味がある。この百年間、日本は少なくとも実業という面において 世界に恥じない実績を上げ続けてきた。その基盤となった思想を 知るということは、先の見えない時代に確かな指針を与えてくれるはずだからだ。 渋沢栄一を読む導入としては興味深い文章で飾られています。 さて『論語と算盤』というのは奇妙なことばの組み合わせです。 「論語」というのは道徳、「算盤」というのは経済あるいは利益を得るということも 含まれるでしょう。 まず第一章では論語について渋沢氏が われわれが道徳の手本とすべきもっとも重要な教えが載っている。 と述べています。 そして算盤については 論語」もまた、ソロバンの働きによって本当の経済活動と結びついてくる。 と述べています。 その二つを一致させることが急務だと考えていたようです。よってそれについて たくさん考えていたようです。 中身に関して、私は本に線を引きながら読むのですが この本はたくさん本を引きました。参考になるところが非常に多かったからです。 ほんの一例ですが、逆境に立たされたときどうするかというところで次のように述べています。 それが「人の作った逆境」であるのか、それとも「人にはどうしようもない逆境」で あるのかを区別すべきである。 「人にはどうしようもない逆境」とは、立派な人間が真価を試される機会に他ならない。 さらに逆境に立たされたとき 「自己の本分(自分に与えられた社会のなかでの役割分担)」だと 覚悟を決めるのが唯一の策ではないか としています。自分の身に起きたことを天命だと考えるわけです。 そうすることで心に余裕が生まれるということだと思います。 これからたくさんの逆境がやってくると思いますが、それを自分に与えられたものだと 考えることができれば成功です。この本を読んだ甲斐があります。 たくさんの学ぶべきところがあったこの本を 繰り返し読んで今後の仕事に役立てていきたいと思います。 本日は以上です。
渋沢栄一『論語と算盤』が教える人生繁栄の道
致知出版社
渡部 昇一

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