遅々として進まず

読書をしようとしているのですが、なかなか進みません。

こういうのを遅々として進まずというのでしょうか。

「遅々」の使い方がよくわかりませんが・・・。

(調べればいいのですが)

さて、「遅々」ということばを使っていたら

ふと「春日遅々」ということばを思い出しました。

万葉集』に大伴家持という歌人がいて

うらうらに照れる春日にひばりあがり

こころ悲しも独りし思へば

という短歌を残しています。

うららかに春の光がさしている中で

ひばりが飛んでいる。

なんだか心が悲しいなぁ、独りモノを思うと・・・。

という意味だと思うのですが、ポイントは大伴家持が独りで

物思いにふけっているところです。

この時代に孤独を思わせる「独り」ということばは

他では見るのが難しいでしょう。あまりない例です。

家持は独りだったのです。そして何か考えていました。

季節は春です。しかもうららかに春の光がさしている陽気がいいときです。

そんなときに家持は孤独に何か考えていたのですね。

何を考えていたのでしょうか。このときの家持に会って話してみたいです。

話はそれましたが、「春日遅々」は

この歌の後に登場し「うらうらに・・・」の短歌を説明しています。

この場合の「遅々」はうららかな様という意味で「春日遅々」で

「春の日がうららかにさしているとき」という意味だろうと思います。

「遅々として進まず」とは少し使い方が違うんですね。

それにしても今日は暖かかったです。「春日遅々」も近いと思われます。

というわけで本日は読書の記録を書かずに失礼します。

今夜できればブログを更新します。