映画好きなみっちです。
1月20日は2つの作品を観に行った。
ひとつは「ジョジョ・ラビット」。
今年のアカデミー賞の作品賞にノミネートされている見ごたえのある作品だ。
この作品は、第二次世界大戦中のドイツが舞台となっている。この頃のドイツといえばヒトラーだ。そして主人公ジョジョはヒトラーを尊敬しているのだった。
この作品はよくできているので、ぜひみなさんにも観てほしいところだ。
そして、もう一つは「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」。
この作品も第二次世界大戦中を描いたもので、舞台は広島県の呉だ。この作品によると呉はたくさんの空襲の被害にあったらしい。
2016年に公開され、ロングランとなった「この世界の片隅に」にエピソードを付け加えたものである。
やっぱり日本が舞台だと、観ていてつらくなるものだと思った。
これら2作品を観たわけだが、奇しくも、どちらも第二次世界対戦時の出来事が描かれたものであった。
作品としての感想はそれぞれちがうんだけど、戦争映画としての感想はたいてい同じだ。
国と国との戦いで、犠牲になるのはいつも庶民。なぜ、いつも一般市民が犠牲にならなければいけないのか。
しかも、空襲を見ていると、あれは無差別殺人だ。
なぜ、あれが許されるのかが全くわからない。
地面に這いつくばって生きている無抵抗な庶民を、容赦なく爆弾が襲う。
そんな時代が近い過去にあったんだね。マジで恐ろしい。
また「ジョジョ・ラビット」はナチス・ドイツの時代を描いたもので、これも恐ろしい。
ドイツ人のヒトラーに対する忠誠心ぶりや、ユダヤ人に対する扱いのひどさが見ていておぞましかった。
まさにそれは集団の狂気だ。
しかし、他人事ではない。現代の日本だってそんな狂気を帯びる可能性はある。
例えばお隣の韓国があれだけひどいことをやってきた。そうしたら、私のまわりでは韓国が嫌いとか韓国人はダメだという人がでてきた。
韓国映画さえ観るのも嫌だという人がいるのだ。
こういうのがもっと広がったら怖い。人は人から影響を受けやすい。流行となったらすぐに広まるのはみんなもご存知のとおり。
そして変だなぁと思っていても感覚は必ず麻痺してくる。
集団の狂気に巻き込まれる可能性は少なくないのだ。
日本で戦争は起きないと信じているが、何があるかわからない。ひとたび戦争が起きれば考え方はみんな変わるだろう。
でも、損をするのはいつも庶民だ。犠牲を被るのは庶民だ。それだけは忘れてはならないと思う。