ドラマ好きのみっちーです。
かねてからずっと視聴している「ウォーキングデッド」。第1話は2010年に放映されているというから、かれこれ10年も続いているドラマなんだね。
これだけ長いと一言では説明できないドラマなのだが、ものすごく簡単にいうと、この世がゾンビの世界になったというもの。ゾンビに噛まれると自分もゾンビになってしまうし、死ぬとゾンビになる恐ろしい世界。
設定としてはありがちなのだが、そこに人間社会の複雑さや人間の醜さなども描かれ、独特の世界観を醸し出している。
その「ウォーキングデッド」も現在シーズン10。あれからすごく登場人物はかわった。最初から出ていたメンバーはほぼいない。まだいるのはキャロルとダリルくらいかな。
主人公リックですらいなくなってしまうのだから、アメリカのドラマは思い切ってるなぁと思う。
さて、第5話は二ーガンの回だった。二ーガンといえば、リックのグループと敵対していた救世主のリーダー。
リックとのサシの勝負で負けたあとは殺されずに牢屋に入れられていた。
最近では少しの自由を与えられて、労働をするようになっている。
また、今となっては、リックの娘ジュディスや、アルファの娘リディアなど大人より子どもと心を通わす場面がよく見られる。
もともと、二ーガンは、リックグループの重要なメンバーであるエイブラハムやグレンを惨殺した極悪なやつだった。リックのグループは心から彼を許せないでいる。そればかりか今も憎んでいる。
二ーガンはひどいやつというキャラだったのだ。
それが最近はいいやつキャラに変わっている。いまはそんな状況。
その二ーガンは今までいた牢屋を脱獄した。目的はまだ明らかになっていないが、逃げ出したのだ。
ところで、二ーガンがリックに倒されるまでは、私はニーガンを極悪非道なやつだと思っていた。
だが、最近は二ーガンにも自分なりの正義があるのかなぁと思うようになってきた。いま二ーガンがいる街があまりにも酷いのだ。
別のコミュニティにいた二ーガンを敵視するのは当たり前なのだが、最近の敵のアルファの娘までも迫害するのだ。
例えば、日本に北朝鮮から来た子どもがいたとして、北朝鮮はミサイルを撃ってくる国だからお前が悪いんだと、その子どもに言うようなものだ。
結局、人が集まれば、その中で争いが起こる。生まれや育ちがちがうと価値観も異なるので理解しあうのは難しい。
過去も現在も空想の世界でも、結局人間は醜い存在なのだ。
二ーガンだけが酷い人間なのではない。
現実の世界にだって醜い人間はいっぱいいる。そんなことを言っている私だって醜い心を持っているにちがいない。
人を差別し、不当に非難し、自分の利益をばかり考えている人は、誰も二ーガンのことを責めることができないはずだ。
最近のウォーキングデッドを見てそんなことを思うのだった。