赤線という地域があったことすら知らなかった(映画「赤線地帯」を観て) 2019-03-01

おはようございます!みっちーです。

本日もよろしくお願いします。

 

 

活動報告

 

昨日は仕事。仕事のあとは映画を観に行きました。

 

3月1日はアカデミー賞の作品賞を受賞した「グリーンブック」の初日。しかし、私はそちらには行かず、こちらに足を運びました。 

 

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角川シネマ有楽町で行われている「京マチ子映画祭」。

 

以前、小津安二郎監督の作品を集めた「小津4K 巨匠が見つめた7つの家族」という企画がありました。

 

その中で「浮草」という作品があり、かなり感銘を受けた。「浮草」には京マチ子が出演していて、かなり存在感があった。

 

その記憶がまだ残っていて、この機会に観てみようと思ったわけである。

 

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今回観たのは「赤線地帯」という映画で、なかなか味わい深かった。

 

京マチ子映画祭」は3月21日まで続くので、何回か観に行こうと思う。

 

☆☆☆

 

それでは、昨日思ったことや感じたことを書いていきます。

 

 

「赤線」の存在を知らなかった

 

前述の「赤線地帯」という映画。売春防止法(1956年公布)が制定される頃の話だ。

 

実のところ、私はこの辺の事情を一切知らなかった。

 

まず、江戸時代以来、公娼制度があったこと。つまり公に認められた娼婦がいたということを知らなかった。

 

そして、戦後、売春防止法が施行されるまである区域では公認で売春が行われていた。そこを赤線地帯というのだ。

 

そんな時代があったんだねぇ・・・。いまの時代では考えられない。

 

「赤線地帯」はまさに、そこで働いていた女性が主役だ。

 

彼女らは借金があって、売春をしながらお金を返していく。なかなか返せないからその仕事からは抜け出せないのであった。

 

なんとも悲しいお話だ。

 

ある者は病気の旦那の面倒をみなくてならなくて苦労している。ある者は息子と一緒に住めることを夢見ている。またある者は客を騙して金をむしり取り蓄えていた。

 

そんな人たちが集まっているわけだから、さまざまな人間ドラマが生まれる。もちろん、ハッピーな生き方をしているとは到底言えない。

 

そんな女性たちの物語が「赤線地帯」だ。そして、これは今から60年前の話なのだから驚きだ。

 

そういう時代から100年も経っていない。たった60年前の出来事なのだ。

 

実は、私はこういう場所があったことも知らなかったし、そんな時代があったこど認識していなかった。

 

本当に勉強不足。

 

もちろん学校ではこんなこと教えてくれないのだろうが、我々日本人はもっとこういうことを知るべきだと思う。

 

こういう時代を経ていまの繁栄があるということを知っておく必要がある。

 

この作品を観て、私はいかにこれまでの社会を知らなかったかを痛感したのだった。

 

恥ずかしい話である。

 

 

最後に

 

昨日観た「赤線地帯」。

 

私は赤線ということばすら知らなかった。

 

ほんの数十年前に日本でどのようなことが行われていたか知るべきだったと、この作品を観て思った。

 

本当に勉強不足だ。