どーも、みっちーです。
さっそく、昨日の日記をどうぞ!
観劇してきました!
私の好きな詩人、西脇順三郎に「天気」という詩がある。
(覆された宝石)のやうな朝
何人か戸口にて誰かとさゝやく
それは神の生誕の日
この作品は「ambarualia」所収で「ギリシア的抒情詩」とある。
芸術的すぎて解釈しろと言われると難しいが、想像するにキラキラした朝の時間、美しい神の生誕を想像させるきらびやかな詩であることはまちがいない。
私の西洋の芸術と言ったらこんなイメージだ。
ところが昨日観に行ったお芝居は全くそれとは異なっていた。
昨日観に行ったのは「幻想芸術集団 Les Miroirs」という劇団の「夜を喰むスマラ」という作品。
シャルル・ノディエというフランスの作家の「スマラ(夜の霊)」という作品をもとにつくった作品らしい。
正直、外国の小説を全然読まない私には全く縁のない作家だが、ノディエはフランス幻想文学の祖と言われているとのこと。
そんな幻想的な小説を舞台化したのが「夜を喰むスマラ」というわけだ。
私は、だいたいお芝居を月に1回観る程度だ。おそらく年間では10回くらい。
この5年でも50回以上は観劇しているだろう。ところが、この種のお芝居を観る機会はあまりなかったような気がする。
出演者の里仲景さんのご紹介ということもあり、観に行くことにした。
それで、観てみると、これがまたすごかった。
舞台が始まってしばらく経つと、まるで異次元に行っちゃったような気分だった。
出演者のセリフはもちろん、動き、音楽、そして踊りまで、観ているものをちがう世界に引っ張りこむような感じだ。
舞台が終わったときは夢から覚めたような気分。これが幻想芸術ってやつなんだね。
特に私が引き込まれたのは、ゴシックベリーダンサー・Mayuさんのなんとも言えない踊りだった。見たこともないようなダンスだが物語と妙にマッチしている。マジですごかった。
一時間半の舞台だったが、たぶん私は口を開けっ放しで観ていただろう。
とても貴重な体験をした。
Les Miroirsのみなさん、よいお芝居を観せていただいてありがとうございました!
私もノディエの小説を読んでみようと思う。