先日、映画「ダンケルク」を観に行きました。戦争映画は「ハクソーリッジ」以来です。
こういう歴史を背景とした映画を観に行くと、「私にもう少し知識があればよかったなぁ」といつも思います。
ともに、第二次世界大戦の時代のストーリーです。学生の頃、お勉強が嫌いで遊んでばかりいた私は、歴史といえば年号をおぼえるくらいで、時代の流れなど全然頭にはいっていないのです。
戦争映画ではありませんが、「沈黙 サイレンス」を観たときも思いました。この作品は原作が遠藤周作で、江戸初期が舞台です。ちょうど、日本が、キリスト教を禁止して取り締まっていた頃の時代です。
映画を観るまで、私の中では、「鎖国」とか「踏み絵」などという断片的な知識しかありませんでした。言葉だけは知っていたのですが、その言葉の奥にある出来事などは想像だにしなかったのです。
ホント、知らないことだらけだ・・・。
さて、話は変わりますが、ライフネット生命の創業者である出口治明さんは、ご自身の著書のなかで、よくココ・シャネルのことばを引用します。
たとえばこれ。
私のように、年老いた、教育を受けていない、孤児院で育った無学な女でも、まだ1日にひとつぐらい花の名前を新しく覚えることはできる
(『本の「使い方」』より)
出口さんは、このように解説しています。
ひとつ花の名前がわかれば、世界の謎がひとつ消えていきます。すると、この世界が、その分だけ単純に、わかりやすくなっていく。「だから、人生は素晴らしいし、生きることは楽しい」と彼女は述べている
物事を知れば知るほど、世界の謎は消えていきます。そうすると世の中が自分にとってわかりやすいものになっていきます。
さきほどの、映画「ダンケルク」や「ハクソーリッジ」も戦争についてもっと理解が深ければ、もっと味わい深いものになっていたはずです。
「沈黙 サイレンス」についても、予備知識があれば、もっと作品の奥底に流れる思想について考えることができたでしょう。
知識はもっと必要だなぁと思います。
世界を知れば知るほど、生きるのは楽しくなっていくはずなんですよね。
まだまだ勉強不足の私です。日々、もっといろんなことを知る努力をしていかなければいけないなぁとあらためて思いました。