とにかくすさまじい映画でした。
とくに理由もなく、観てみようって程度で行ってんですけど、涙が止まらなかった。
ちなみに映画comの評価・レビューの平均は4.1、なかなか高評価です。
作品の内容は以下の通り
人を殺してはならないという宗教的信念を持つデズモンドは、軍隊でもその意志を貫こうとして上官や同僚たちから疎まれ、ついには軍法会議にかけられることに。
妻や父に助けられ、武器を持たずに戦場へ行くことを許可された彼は、激戦地・沖縄の断崖絶壁(ハクソー・リッジ)での戦闘に衛生兵として参加。
敵兵たちの捨て身の攻撃に味方は一時撤退を余儀なくされるが、負傷した仲間たちが取り残されるのを見たデズモンドは、たったひとりで戦場に留まり、敵味方の分け隔てなく治療を施していく。
戦争に志願したデズモンド、しかし彼は「人を殺さない」という信念の持ち主です。
戦争なのに人を殺さない、よって武器も持たない。戦場で戦おうとしているみんなから見たら、狂気の沙汰です。
「臆病者」とみんなに見られ、戦争に行く前に、上司や仲間から徹底的にいたぶられます。
それでも自分の信念を貫き、武器を持たないで戦場に行くことを許されました。
戦場に立ったデズモンド、たった一人で負傷者を救出していきます。
実は、この戦場がすごくリアルでした。たくさんの死体。爆弾が飛んできて吹っ飛ぶ兵士、そのため手足がなくなった人々。また内蔵が露わになった死体。もうリアルを通りこしていました。
そんな爆弾や銃弾の雨あられの中で、デズモンドはひとり、みんなの手当をし、負傷者を運んでいきます。
結局、米軍がハクソー・リッジの戦いを制すわけですが、デズモンドも負傷して、この話は終わりとなります。
すさまじい映画でした。
この映画を観て一番強く感じたことは、デズモンドの信念の強さです。
「人を殺さない」で「救う」という信念を、戦争前から戦争中までずっと貫きます。
信念を曲げたら生きていけない
信念はデズモンドそのものなのです。
だから、銃もナイフも手榴弾も持たず、激戦地であるハクソー・リッジで75名の人々の命を救うことができたんでしょう。
しかも、これは実話というから驚きでした。
久しぶりに、見てる最中に涙が止まらない映画でした。
ひとつだけひっかかったのが、ハクソー・リッジの戦いが沖縄の戦いだったということです。つまりアメリカ兵対日本兵の戦いということです。
次々のやられていく日本兵を見て、複雑な思いでした。
もし自分がアメリカ人だったら、次々とやられていくアメリカ兵を見ていやな思いをするんでしょうね。
いずれにしても、戦争というのは、やるべきものではないということです。
国と国との戦いで、結局死ぬのは、国を動かす人ではなく一般庶民たちなんですからね。
話はそれましたが、とにかく「ハクソー・リッジ」はすごい映画でした。
戦争映画はあまり好きではなかったけど、見方が変わったなぁ。
オススメ度
☆☆☆☆☆(星5つ)
ただし、グロいのが得意でない人は観ないほうがいいです。