キムタク主演の「無限の住人」、迫力あったなぁ。
映画comのレビュー評価の平均は3.3で、全然評判はよくないみたいです。
きっと、主人公の万次とキムタクのイメージがあってなかったと考えている人が多いからでしょう。
そういう私も、万次は別の人のほうがいいなぁっていう派です。
さて、この作品の内容は以下のとおり
伝説の人斬り・万次は、妹の命を奪われて生きる意味を見失った時、謎の老婆によって無理やり永遠の命を与えられ、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまう。そんな永遠の時間を孤独に生き続けるだけの日々を送っていた万次の前に、剣客集団・逸刀流に両親を殺された少女・浅野凛が現われ、仇討ちの助っ人を依頼する。凛の姿に亡き妹の面影を重ねた万次は、用心棒として凛を守ることを決意し、凄絶な戦いに身を投じていく。
(「無限の住人 : 作品情報 - 映画.com」より引用)
逸刀流の統首・天津影久への復讐に燃える凛。
凛の用心棒となった万次。
天津景久に対する復讐を果たすために万次は大活躍します。
万次は不老不死の体を持っていて死ぬことができないという設定。
手を切り落とされても、心臓を貫かれても死なないため、なかなかグロいシーンも多かったです。
見どころは、殺陣シーン。キムタク対大勢の武士。
これは大迫力でした。
それにしても、切られても死なない万次は、かなり痛々しかったです。
ところで、映画を観て思ったのは、
不老不死になりたくないなぁ
ってことです。
じゃあ、死ねよ
って言われそうですが、そういうことではありませんよ(´・ω・`)
映画の中で、万次は、死にたそうな雰囲気を見せるシーンがあります。
死にそうなときは「やっと死ねるかも」みたいなセリフも言ったりします。
「自分は死なない」ということは想像もつきません。
「自分が死ぬ」ということも想像できないのですが、
「いつか死ぬんだろうなぁ」と漠然と思っています。
そして、いつか死ぬということを知っているからこそ、一生懸命生きることができるわけです。
もし、死なない体を持っていたら、きっと何でも先延ばしにしてしまうでしょう。
行きたい場所があったとしても、いつかはいけるだろうと思ってしまうだろうし
高級料理が食べたいなあと思っても、いつかは食べられるだろうと思うでしょう。
不老の体だから、若くなろうとする努力もしないでしょう。
どうせ死なないのだから、稼ぐ努力もしなくなるかもしれません。
死なない体を持ったらどうなってしまうか、想像もつきませんが、きっと飽きてしまうんだろうなぁ。
そう思います。
ゴールがあるからこそ、なんでもがんばれるし、おもしろいもの。
終わりがあるからこそ、一生懸命になれるでしょう。
そういう意味では、不老不死の体は一見よさそうですが、すぐに退屈になってしまいそうですね。
ガンジーのことばに
明日死ぬかのように生きよ
とありますが、
「死ぬ」ことを意識して生きていくことのほうが、人生は充実しそうです。
人生は、終わりがあるからこそ、今、一生懸命になれるのです。
それを肝に銘じて、今日も生きていこうと思います。
最後に、「無限の住人」の満足度。
☆☆★★★(星2つ)
ちょっと私には合わない映画だったようです。