私は「後悔しない主義」です。
もともとメンタル面は非常に弱くて、ちょっとのことでくじけちゃったり、いじけちゃったりしていたこともありました。
私の心を「核シェルターの中の豆腐」と言った友だちもいました。「すごく弱いくせに、誰にもその気持ちを見せない」という意味だそうです。「核シェルター」というのは自分の本当の気持ちを見せるのを防いでいる、表の顔ってことですね。
だから、何かあると心の中がグラグラって揺れたり、ザワザワって騒いだりしてしまいます。
でも、自分にとって悪いことがあったとしても後悔はしません。
今回はその理由を振り返ってみました。
1 最善観という考えがあるから
「最善観」ということばを知ったのは森信三『修身教授録』を読んでです。
この中にこんなことが書いてありました。
わが身の上に起こる事柄は、そのすべてが、この私にとって絶対必然であると共に、またこの私にとっては、最善なはずだ
運命ってことばはあまり信じていません。ただ、私にふりかかるさまざまな出来事は偶然ではあるが、起こるべくして起こった、ある意味必然にも似た偶然だと考えています。
そして、あること(いいにつけ悪いにつけ)が起こったして、それは「私にとって実はいいことなんだ」と思うようにしているのです。
例えば、今いる職場は人間関係が非常に複雑で、異動してきたときはすごく戸惑いました。最初は「こんなところに来なきゃよかった」とか「もうやめたい」などと思いました。
もともと人見知りなんですね、私って。
でも、結果として、それを克服し人間関係で悩むことがほとんどなくなりました。自分であれこれ考えて、「こういうときはこうしよう」、「ああいうときにはああいうふうに考えよう」と自分の行動パターンや思考パターンを変えていったのです。
だから、他人にはわからないかもしれないけど、この職場に来て私はかなり変わりました。結局、異動してよかったなぁと思うようになりました。
「きっとこれが自分にとってはいいことなんだ」と思う「最善観」があったからやっていけたのだと思います。
2 自分の人生を決めるのは、「いま、ここ」に生きる自分だから
昨年とてもよく売れた本で『嫌われる勇気』というのがあります。
この本はアドラー心理学が物語風に解説されたものです。
それで、この本のなかには何度も「いま、ここ」ということばが出てきます。
自分の人生を決めるのは、「いま、ここ」に生きるあなたなのだ
「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てよ
過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない
この本の、部分だけを切り取ってきても意味はわかりにくいかもしれません。
大切なのは、自分は「いま」を生きているということです。過去に何が起こったしても「いま」の自分には過去を変えることはできません。過去ばかり見つめていても時間なムダなわけです。
だから「いま」を一番大切にするべきなのです。人生は「いま」の連続なんですから。
そうすることで過去のことは過去のことだと考えられるようになりました。
3 今日というひと区切りを生きているから
これは前に出てきた「いま」と関連していますが、私は「今日」の出来事は「今日」のこととして、一旦完結させるようにしています。
いやなことがあったとしても、家に帰って寝てしまえば終了なわけです。
それはカーネギーの『道は開ける』を読んだからでした。
この本の第一章が
今日というひと区切りを生きる
というタイトルです。
過ぎ去った過去の出来事にくよくよしたり、まだ来ていない未来の出来事に不安になったりしないためには「今日というひと区切りを生きる」のがいいのです。
鉄の扉で過去と未来を閉ざし、今日というひと区切りを生きる
これが人生を気持ちよく生きていく秘訣のひとつです。
この本の「今日というひと区切りを生きる」の章はおもに未来への不安のことについて書かれていましたが、過去をくよくよしないためにもこの考えは大切だと思います。
以上3点が、私が過去のことで後悔しないために持っている考え方です。3つの本をあげましたが、どれもオススメの本です。
後悔ばかりしている人はぜひ読んでみるとよいでしょう。
私は「後悔はしない主義」 が実践できて、毎日とてもラクに生きていけるようになりましたよ!