2016-01-14 白鳥は哀しからずや・・・いや哀しくない(№181)

先日、若山牧水の短歌を引用したので、もうひとつ思い出しました。

 

 白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ

 

作者が海辺から白い鳥(カモメでしょう)を見ているところが想像できます。

 

白いカモメは、空の青色にも海の青色にも染まらないで飛んでいます。

 

作者が、空は「青」とし、海は「あを」とわざわざ変えているのは、同じ青色でもちがうんだよということ。

 

そして、白いカモメはどちらの色にも属していないので、哀しくないのかなぁというのがこの歌の意味です。

 

当然作者はその白いカモメに自分の姿を重ねたのでしょう。

作者は哀しかったのかもしれません。

 

 

生きていると孤独を感じることが何度も何度も出てきます。

そんなときはなんとも言えないくらい寂しいですよね。

 

でも、私は、あえて「空の青」にも「海のあを」にも染まらないで生きていたいと思います。

 

集団の一部にはなりたくありません。ひとつの「みっちー」でいたいのです。

 

どこかに属することで、とても安心できます。でも、その中で生き方を妥協しなければならないならば、楽しい人生が送れません。

 

また、何かに属することで自分の考え方まで変えたくないのです。

 

私が以前勤めていた会社はかなり統制のとれた会社でした。とても規律正しい厳格な社風です。


しかし、それだけではなく、社長は「幸せとは~だ」、「男は~だ」、「◯◯はくだらない」とかいろんな価値を語って社員に考え方を押しつけてきました。

 

当然みんな似たような価値を持つようになりました。でも私にはかなり窮屈な会社だったので結局やめました。

 

そういうのはもう勘弁です。だから私は自分の価値観を押しつけてくる人は大嫌いです。

 

だからそんな思いをするくらいなら1人で悠々としていたいと思ったのです。


昨日ブログに書いたんですが、1人でも哀しくならないように「鉄の心が欲しい」です。

 

そして、仮に共感してくれる人がいなくても、私は海の上を飛んでいる白鳥でありたいです。