こちらはジャーナリストの江川紹子さんのツイートです。
スーチー氏が手紙で引いたインドの詩「昨日はただの夢であり/明日は予感にすぎない/……今日と精いっぱい向き合おう」 →余録:「政治家にとって何よりも重要な資質は三つあります… - 毎日新聞 https://t.co/yT2QAiwx5r
— Shoko Egawa (@amneris84) 2015, 11月 11
アウンサンスーチーさんの手紙にあった詩はインドのカーリダーサという劇作家がつくった詩だそうです。こちらも江川さんが紹介していました。
昨日はただの夢であり
明日は予感にすぎない
今日をしっかりと生きたらば
昨日という日は理想となり
明日という日に希望を開く
だから、今日と精いっぱい向き合おう
カーリダーサ(インド・詩人)作
「暁への讃歌」一節より
https://t.co/NYDjiXtyDj
— Shoko Egawa (@amneris84) 2015, 11月 11
昨日はただの夢であり
明日は予感にすぎない
今日をしっかりと生きたらば
昨日という日は理想となり
明日という日に希望を開く
だから、今日と精一杯向き合おう
短い詩ではあるが、人間としてどういう心構えで生きていけばよいのかということを教えてくれる詩です。
過去は過去、いくら振り返ってみたところで変えることはできない。すでにやってしまったことをないことにはできないし、すでに起きてしまったことはもう消えない。
過去のことを悔やんでくよくよしたり、ずっとひきずってしまったとしてもまったく意味のないこと。なぜなら事実は消えないのだから。
そして未来。まだ起きていないことで不安になることはよくあること。しかし起きていないことを考えてしまうことを妄想と言う。これも意味のないこと。
だから、一番大切なのは今なのです。
今日をしっかりと生きていけば昨日は「理想」となり、明日は「希望」になるのです。今をしっかり生きることが一番大事なのです。
ところで、ネットでこの詩を調べていたところ、D・カーネギーの『道は開ける』にも紹介されていたことを知りました。この本は社会人になりたての頃に読んだのですっかり忘れていました。
『道は開ける』の第一章は「今日というひと区切りを生きる」です。この章でカーネギーは豊富な事例を紹介しながら、過去や未来にばかり目を向けないで「今日という一区切りを生きる」ことの重要性を説いています。
やはりそうなんですね。
過去を振り返って後悔ばかりすることや、未来を想像して不安になるのはやめよう!
そして今を一生懸命生きよう!
ホントにそう思います。
最後に、『新訳 道は開ける』(角川文庫版)から、カーリダーサの詩を引用します。同じ詩ですがちょっと訳がちがうのでこちらも参考になるかと思います。
夜明けへの言葉
今日をごらん!
それこそが命、本当の命だよ
その短き道に
すべての真実と現実とが横たわる
成長の喜びと
道を歩む栄光と
そして歩み切ることの素晴らしさ
昨日はただの夢であり
明日はただの幻想のこと
だが今日をちゃんと生きれば昨日は幸福な夢となり
明日は希望の幻想になる
だから今日をしっかりと見てごらん!
この言葉とともに夜明けを迎えよう