失明暗

本日は自分の中ではショッキングなことばを
日経新聞「文化」で見ました。

それは全盲の歌手であり、エッセイストの
塩谷靖子さんの記事でした。

実は、失明している人にとって
日常は闇ではない

ということですが、どういうことかを
以下のように述べています。

失明直後は闇であったとしても、
いずれ明るくも暗くもない状態に入っていく。

明があるからこそ暗があるのであって、
常に明がない者にとっては暗もないのだ。

だから失明ということばは、
正しくは失明暗と言うべきかもしれない。

だから光が恋しくなるとともに
闇も恋しくなるのだそうです。

こういう感覚は私には全く想像できませんでした。


ところで

日常はこのように正反対が
たくさんあります。

勝利と敗北

成功と失敗

勤勉と怠惰

などなど。

しかし考えてみると、
どれも自分の中で比べる基準があるわけです。

勝つ時もあれば、負ける時もある。

成功すれば失敗するときもある。

一生懸命働いたり、勉強したりするときもあれば
怠けたりすることもある。

何が言いたいかというと
勝ったり、負けたり
成功したり、失敗したり

そういう経験ができるだけで
幸せだなということです。

はじめから成功や失敗をする
土俵に立てない人もいる

チャレンジして成功や失敗を
味わう機会がない人もいる

それに比べれば私ははるかに多くの
機会に恵まれています。

明るさや暗さを感じる幸せが
私にはあります。

せっかくいろいろなことを
挑戦する機会に
恵まれているわけですから

自分に可能性があるかぎり
挑戦して、行動していきたいです。

「失明暗」ということばを
深く心に刻んでいこうと思います。