「ラ・ラ・ランド」を抑えてのアカデミー賞受賞というこの作品。
どんな作品なんだろうと気になっていました。
映画comの評価レビューの平均は3.5とあまり高くありません。あまり一般ウケしないような内容なのかもしれません。
内容は以下の通り
マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では「チビ」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポーラから育児放棄されていた。そんなシャロンに優しく接してくれるのは、近所に住む麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の男友達であるケヴィンだけ。やがてシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが、自分が暮らすコミュニティではこの感情が決して受け入れてもらえないことに気づき、誰にも思いを打ち明けられずにいた。そんな中、ある事件が起こり……。
(「ムーンライト : 作品情報 - 映画.com」より引用)
主人公のシャロンは、母親からきちんと育ててもらえないうえに、学校内でもいじめにあっています。
家庭内もボロボロ、学校行ってもボロボロ、いいことがあまりありません。
さらに、成長していく過程で、シャロンは自分が同性愛者であることに気づき、悩みます。
黒人社会の中にあっては同性愛者はマイノリティのようです。
イジメにあっているうえに、人に言えない悩みを抱えているわけです。
そんな内容なので、はっきり言って、全体的に暗い作品です。
この作品が評価されている理由は、そういった部分がうまく描かれているからでしょう。
が、私の個人的な感想としては、あまりおもしろいとは言えない作品でした。
どちらかというと、登場人物の気持ちを、見る者に想像させるような感じでした。それだけにわかりづらい部分が多かったです。
また、アメリカの黒人社会について、私が全く理解していないというのもあるのでしょう。
ちょっと私にはレベルの高い映画でした。
こういう作品でも深く味わえるような知性や教養を持ちたいです。
満足度
☆☆★★★(星2つ)