2015-01-31 あの頃のぼくは壊れていたが、これでいいのだ(№198)

何年か前に、その頃つきあっていた彼女に別れを告げられました。会社をやめて新しい人生を歩もうとしていたときです。

 

十数年勤めていた塾をやめたのは会社が嫌い、いやもっと言うと社長についていけなかったからでした。

 

その社長に、私の彼女との関係について

「お前なんかと(彼女が)つきあうのは絶対に許さない」

と怒られたこともありました。

 

私の彼女は社長の直属の部下でした。だから気に食わなかったんでしょうね。社長からそんなことを言われたのが最後の決め手になり、私は退職願を上司に提出しました。

 

その後、どうしていいかわからなかったので、とりあえず就職活動して仕事を見つけて、仕事しながら何をしようか考えることにしました。

 

そのときに、コーチングを始めました。コーチングのコーチは田中直子さんという方で今でもコーチとして活躍しています。

 

私は彼女の力を借りながら、未来を創造する設計図を描いていました。その頃の設計図は、自分の塾を開いて自分の教え子をつくるというものです。

 

また、つきあっていた彼女と結婚して幸せな人生を送るというものでした。

 

あの頃のぼくは自分なりにいろいろがんばっていました。

 

コーチングを始めたこともそうですが、英会話をはじめたり、有名人の講演会に参加したり、たくさん本を読んだり、自分でセミナーを開く企画をつくったり、プロ家庭教師になって生徒を募集したり・・・

 

あらためて考えると、そうとう動いていたなぁと思います。

 

が、しかし、ある時彼女にフラレて、すべてのことにやる気を失ってしまいました。

 

あの頃のぼくは彼女がすべてだったのです。彼女を幸せにするために自分の仕事を成功させようと思っていました。

 

ところが、会社をやめて先の見えない私に嫌気がさしたのでしょう。彼女はぼくの元から去りました。

 

そこから、私は壊れてしまいました。全くやる気を失ってしまいました。いろいろがんばっていたことをすべてやめ、コーチングもやめて、ただただ生きているだけの存在になってしまいました。

 

それでも1年もしないうちに回復して、ふつうな感じになりました。

 

フラれた直後のぼくは本当に心が空虚で、誰かが「死んでいいよ」って言ったらたぶん「はーい!」と答えたと思います。

 

が、しかし、今になって、あれはあれでよかったなと思います。

 

あの頃と今の私は考え方がなんとなく代わりましたが、今の自分のほうがなぜか好きです。

 

がんばっていたあの頃のほうが、どっちかというと生き方としてはかっこいいと思うのですが、それでもなぜか今のほうが好きなんです。

 

不思議です。

 

フラれた経験というのは実にいやなものですが、「これでいいのだ」と今は思っています。

 

また、後日、なんで今の自分のほうがいいのか考えてみようと思います。

 

今日は、ダラダラと回想してしまいました・・・。最後まで読んでもらいありがとうございました。