日本最古の和歌集『万葉集』には恋の歌が数多くあります。
私は大学1年生の時にこの和歌を教えてもらって『万葉集』の魅力の一欠片を知ることができました。
夏の野の 茂みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ
(夏の野の茂みに、人知れずひっそりと咲いている姫百合(ひめゆり)のように、人に知られない恋は、苦しいことです。
これは万葉集の編者と言われる大伴家持のおば、大伴坂上郎女の作品です。誰にも知られない恋、きっとまだ相手には伝えていないのでしょう。伝えたくても伝えられないのかもしれません。
いずれにしても片思いってつらいものです。
ちなみに『万葉集』って本当は全部漢字で書いてあるんです。例えはさきほどの和歌だったら
夏野之 繁見丹開有 姫由理乃 不所知戀者 苦物曽
という表記になっています。
この歌は「恋」の旧字体「戀」を使用していますが、他にもいろんな表記方法があります。
今でいう当て字なんですが、例えば「古非」とか「古比」という表記方法。なかには「孤悲」で「恋」を表記した例もあります。
(「こい」は歴史的仮名遣いでは「こひ」です)
「恋」の当て字が「孤悲」だなんて、妙にマッチしてますよね。恋って孤独で悲しいものなんじゃないかなぁとひそかに思っています。
恋をすると苦しくありませんか?だから恋なんてしたくないです。傷つくのはいやだから。
そうだとしたら恋をしてるときって楽しいって言えるんでしょうか?
きっとポジティブな人ならそこに希望を見出し、ネガティブな人は悲観的な見方をしてしまうんでしょうね。
恋ってやっかいですよね?
(今日はただのよっぱらいブログです。たまにはこんな日もあります・・・笑)