ちょっと前の日経ビジネスON LINEにこんな記事がありました。
堀場製作所というのは自動車排ガス測定装置やpHメータのような分析・計測機器などの製品を世界各国に送りだしている会社です。ちょっと我々にはなじみがないですね。
この会社を創業したのが堀場雅夫氏です。
堀場製作所の社是は創業者である堀場雅夫氏がつくりました。社是というのはその会社の方針・考え方を一語で表したものです。
それで、この会社の社是はなんと「おもしろおかしく」なのです。
最初は社是を社内で募集したそうです。そして募集したうちいいものを5つを選んだらつくった5人全員が社是・社訓集からとってアレンジを加えたとのこと。
それじゃあいかんと思い堀場氏は自分で考えたそうです。以下、「おもしろおかしく」が思いついたところを記事から引用します。
改めてそれまでの自分を振り返ると、いい仕事ができたのは、決まっておもしろくてたまらんというとき。全社員がそんな気持ちで働く会社になったら、どんなに素晴らしいか。よし、社是は「おもしろおかしく」や、と。
さすがにこの社是については全員反対したそうです。社是が「おもしろおかしく」ですから、「ふざけてるのか(怒)」って言われそうですからね。
ちなみに京セラの社是は
敬天愛人 常に公明正大 謙虚な心で 仕事にあたり 天を敬い 人を愛し 仕事を愛し 会社を愛し 国を愛する心
です。
また、三菱重工の社是は
一、顧客第一の信念に徹し、社業を通じて社会の進歩に貢献する。
一、誠実を旨とし、和を重んじて公私の別を明らかにする。
一、世界的視野に立ち、経営の革新と技術の開発に努める。
です。
それに対して堀場製作所の社是は
おもしろおかしく
見た感じ、重みが全然ちがいますよね。これは社内の人達が反対するは無理もないことです。
でものちに反対するみんなを押し切って「おもしろおかしく」が社是になりました。
さて、この「おもしろおかしく」ですが、確かに社是としては軽いことばに感じます。でも、先にあげた2社にくらべていちばん社員思いだと思います。
京セラや三菱重工は視点が外です。社会や顧客のほうを向いています。それに対して「おもしろおかしく」は完全に内向きの社是です。
しかし、おもしろおかしくやるからこそ仕事がうまくできて、結果として顧客のためになるということができます。
なんでもおもしろければ集中します。
私の場合、ツムツムやっているときは異様に集中しますし、ネットでおもしろい記事があれば集中して読んでしまいます。
このブログも書くのがおもしろいのであっという間に時間が経ってしまいます。
仕事だっておもしろければ集中してしまうにちがいありません。ちなみに私の前職は塾の先生ですが、「授業」をしていると時間があっという間でした。
塾の先生にとって「授業」がいちばん時間が早く感じられる時間だと思います。生徒にとっては苦痛だった子もいるかもしれませんが(笑)
(今の仕事は時間が経つのがおそいというのは内緒です)
イヤイヤやるよりおもしろおかしく!
つまらないこともおもしろおかしく!
そういうふうにやっていけば仕事も楽しくなりそうです。堀場製作所の社是ってすばらしいですよね!
そして私は人生もそうあるべきだと思いました。人生楽あり苦ありといいますが、「苦」があったとしてもおもしろおかしくやって乗り切っていったらいいと思います。
人生もおもしろおかしく!
そうありたいなぁと思います。