村田沙耶香さん『消滅世界』にかなり衝撃を受けた

『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した村田沙耶香さん。いつか読もうかなぁ・・・って思っていたんですが、どこかのサイトで『消滅世界』という怪しげなタイトルを見つけたので、まずこれを読むことにしました。 ところで、この世界、おかしい。 どこがおかし…

万葉集の恋の歌、笠女郎の片想い

万葉集にはたくさんの恋の歌が収められています。この和歌もそう。 相思はぬ 人を思ふは 大寺の 餓鬼のしりへに 額づくごとし (万葉集巻四 608) これは、万葉集の編者といわれている大伴家持に、笠女郎という女性が送った和歌のひとつです。 「相思はぬ…

立原道造「夏の弔い」は人の淋しさをさらに感じさせる詩だ

立原道造に「夏の弔い」という詩があります。 逝いた私の時たちが 私の心を金にした 傷つかぬやう傷は早く愎るやうにと 昨日と明日との間には ふかい紺靑の溝がひかれて過ぎてゐる 投げて捨てたのは 涙のしみの目立つ小さい紙のきれはしだつた 泡立つ白い波…

中原中也の詩「帰郷」を読むと、自分もつらい気持ちになる

こちらは、私の父が畑で育てたトマトです。 仕事をやめてからも、こうやって趣味があるのはいいことですね。父はとても行動的な人です。 ふだんは、父の住む実家から離れて、私は一人暮らしを満喫しています。一人って淋しいと思われがちですが、年がら年中…

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」と室生犀星は言っていますが、どうでしょうか?

この写真は、私の故郷、静岡で暮らしていたときの幼いころの私。 当時住んでいた国鉄官舎の外で撮ったものです。目の前にはSBSという静岡のテレビ局、そして静岡新聞の建物がありました。 とても巨大で、当時東京タワーの次に大きいのがSBSだと信じていたく…