「アレッポ 最後の男たち」の感想(シアター・イメージフォーラムにて) 2019-04-15

おはようございます。

みっちーです。

 

昨日は渋谷に映画を観に行きました。

本日はその様子を書いていきます。

 

 

シアター・イメージフォーラムにて 

 

渋谷駅から歩いて10分くらいのところに目立たないけど映画館がある。

 

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それがこちら、シアター・イメージフォーラム。劇場が2つしかないミニシアターだ。 

 

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本日の映画は「アレッポ 最後の男たち」。

 

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ここは昨年からインターネットでチケットが予約できるようになったそうだ。

 

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I-6は最後列の真ん中。なかなかいい位置だと思った。

 

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が、座ってみるとちょっと遠いかなと感じる。もう少し前でもいいかな。

 

ただ、一番うしろは気を使わなくていいからラクだ。今回は観客も少なかったのでかなりリラックスした姿勢で映画鑑賞ができた。

 

 

アレッポ 最後の男たち」の感想

 

アレッポと聞いてもふつうの人はピンと来ない(と思う)。ここはシリア北部の都市だ。

アレッポ - Wikipedia

 

ウィキペディアでみると、アレッポのきれいな街並みの写真が掲載されていて、もとは美しかったんだなぁということがわかる。

 

こんなきれいな街並みだが、近年、シリア政府軍と反体制派との激しい戦いによって、その街並みが破壊されていった。おそらくロシアがアサド政権を支持してから空爆が激しくなり、多くの建物が破壊されたのだろう。

 

内戦は2,016年に終結したのだが、2,018年時点においてもその爪痕が残っており、ナショナル・ジオグラフィックでその様子が公開されている。

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

シリアの内戦のひどい有様が、少しだけ垣間見える写真だ。

 

さて、「アレッポの戦い 最後の男たち」だが、この内戦の中、人命救助に奔走する人たちに焦点をあてたドキュメンタリーだ。

 

内容は次のとおりだ。

昼夜を問わず爆撃が続くシリアの街アレッポを、人々が逃げ惑う中、瓦礫に埋もれた生存者を助けようと、民間のボランティア団体「民間防衛隊」=通称「ホワイト・ヘルメット」の男たちが駆け巡る。いつまた爆撃があるかも知れない危険な状況下で、自身にも守るべき家族がいる男たちが、それでも自らの命を懸け、家族を危険にさらしてもそこに留まるか否か決断を下す。

アレッポ 最後の男たち : 作品情報 - 映画.comより)

 

ホワイト・ヘルメットのメンバーは、空爆で破壊された建物の下にいる人達を助けるために懸命だ。

 

瓦礫をかき分け、みんなで持ち上げ、下敷きになった人を救出する、それがホワイト・ヘルメットの使命だ。

 

ドキュメンタリーのため、建物の破壊されている様子が生々しい。現実のむごさをまざまざと見せつけられる。

 

助けているメンバーだって、いつ空爆でやられるかわからない。そんな危険な状況の中で人命救助を続けていく。

 

スクリーンに映し出されたアレッポは本当にひどい状況だった。

 

倒壊した建物、その下に埋まっている子ども、瓦礫をどかしたら小さな腕が見えるのだ。

 

救助されたときには、すでに息絶えた赤ん坊もいた。

 

人の、つま先だけあるいは手首だけが見つかったりもした。

 

ヘリコプターや戦闘機が飛んでいる映像や、まさに空爆された瞬間をとらえた映像も流された。

 

そこは地獄と呼ぶにふさわしいところだ。

 

一番ひどいと思ったのは、

 

空爆で犠牲になっているのは、一般市民でありその中には小さな子どももいる

 

ということだ。

 

戦っている政権の人や反体制派の人、あるいはロシア軍の空爆を行っている人が死ぬのなら、まだ話はわかる。

 

でも、無防備で隠れることもできない一般市民の住んでいる建物が爆撃され、そして多くの人が亡くなっているのだ。

 

こんなことが許されるわけがない。

 

私は、この映画を観たあと、しばらく力が入らなかった・・・。

 

でも、これが世界の現実。こんなことが最近でも起きていることがわかった。あまりにも衝撃的で私は、愕然とした。

 

 

最後に

 

私はこういうドキュメンタリー映画を定期的に観るようにしている。

 

世界の遠くでこういうことが起きている。そんな現実を平和な日本にいる私は知らない。

 

映像を通して、現実を知り、そして世界の平和を願うことは大切なことだと思う。

 

もちろん願っているだけでは叶わないが、少なくとも現実を知らない人は何もできない。現実を知って、それが行動に結びつく。

 

だから、まずは知ることが必要なのだ。

 

これからも、世界に目を向けていきたい。