母の誕生日なので実家に電話をしたら・・・ 2017-04-03

4月3日は母の誕生日です。

 

私の両親は静岡県で、妹と仲良く暮らしています。

幸いにも私は両親とも健在です。

 

が、もう80歳を超えている母親は、さすがに若くはなく、耳も聞こえなくなってきました。

 

妹から、「誕生日くらい電話かけてあげてよ」と数年前に言われて、たまに電話をするようになりました。

 

こんな愚かな息子でも、声を聞くと喜んでくれます。

やっぱり家族だなぁと思います。

 

さて、4月3日、今年は仕事も休みなので、電話をかけることにしました。

 

プルプルプル・・・(着信音)

ガチャッ(受話器があがる音)

 

「なんだよ!?」

と父の声。きっと、電話番号がディスプレイに表示されて、息子からだとわかったんでしょうね。

 

は!? いきなり、「なんだよ」かよ!

と、思いつつも

 

「あ、お母さんに代わって」

と言いました。

 

そうしたら

「なんか用?おれおれ詐欺?」

だって。

 

おい、父親でも失礼だろ!!!

と、思ったのですが、「なにそれ?」と聞きました。

 

そうしたら

「お母さんに金でもせびるのか?」

だって。

 

私は呆れて、ことばを失いました。

でも、お父さんらしいなぁと思いながら

 

「いいから、お母さんに代わって」

とお願いしました。

 

結局、「代わって」、「だから何の用だよ?」を数回繰り返した後に、やっとで母と話ができました。

 

ここまでで、私がどっと疲れてしまったのは言うまでもありません。

 

気を取り直して

「もしもし」

と声をかけると

 

母も

「もしもし」

と答えました。

 

しかし、数秒後に

「もしもし、全然聞こえない。何?」

だって。

 

何度「もしもし」と言っても、結局、母には私の声が聴こえないようでした。

 

残念・・・

 

しかたがないので、父親に

「お母さんに、誕生日おめでとうって言っといて」

と頼むことにしました。

 

そうしたら父親は一言

「なんだ、それだけかよー」

とのこと。

 

いやー、ひどい父親だこと(笑)

 

電話の向こうでは父が

「誕生日おめでとうだって」

と母に言っています。

 

一応、私も、目的を果たせました。

 

で、電話を切ろうとしたところ、母親が受話器の向こうで

「ありがとう、ありがとう」

と何度も言ってくれました。

 

よかったぁー(^^)

 

お祝いの気持ちがやっと伝わったようです。

 

何度も「ありがとう」を言ったあと、母は、今まで聞いたことのないようなことばを言いました。

 

「ありがとう、愛してる!!」

 

私は耳を疑いました。

 

四十数年生きてきて、母親からそんな言葉を聞いたことがなかったからです。

 

そんなことを言われると、ちょっと気恥ずかしいものですね。

 

ただ、そんなことを言う母親のことが、逆に心配になってしまったのも事実です。

 

だいじょうかなぁ・・・

 

まあ、目的は果たせたし、よしとしよう

 

そう自分に言い聞かせました。

 

そして、両親が健在なうちに、実家になるべく顔も出そうと改めて思ったのです。

 

ただし、父はまだまだしっかりしてるのもわかりました。

 

親孝行いっぱいしなきゃだな!