下記の記事によると、これからは「本を読む習慣がある人」と「そうでない人」の階級社会がやってくるそうです。
さわりだけ読んで、ちょっとおそろしくなったので読んでみました。
この記事はITメディアビジネスからで、インタビュー形式になっています。インタビューを受けたのは、さだまさし似の藤原和博さんです。
(むかし講演を聴いたときにネタとして本人が使っていました)
ちなみに藤原和博さんは東京都初の民間人校長として杉並区立和田中学校の校長を務めた方として有名で以前はよくニュースで話題になることもしばしばありましたね。
そんな藤原さんの記事を今回はとりあげてみました。
藤原さんはしばしば次のことを言います。
20世紀→成長社会
21世紀→成熟社会
成長社会はみんなで成長なのでみんな一緒
成熟社会はひとりひとりの力が問われる
成長社会は情報処理力と正解を当てる力が必要
成熟社会は情報編集力と納得解を導き出す力が必要
数年前に聴いた講演会でも同じことを述べていたので、この考え方が前提になっているということでまちがいないでしょう。
まとめると21世紀はひとりひとりの力が問題や課題に対して自分で解決する能力が必要ということです。
だからLINE株式会社上級執行役員の田端信太郎さんが以前Twitterで言っていたように
自分で考えられない奴は「アタマ」じゃなくて、「手」だから要らない。
と考える人が多くなるわけです。
さて、21世紀の成熟社会に上記のような力を身につけるにはやはり読書が有効です。藤原さんはインタビューの中でこう述べています。
作品は作家の「脳のかけら」だと。その脳のかけらを、私たちは本を読むことで自分の脳につなげけることができるのではないでしょうか。
人生の時間は限りがあるので、自分が見て体験ができることには限界があります。だから、他人がゲットした脳のかけらを自分の脳にたくさんくっつけることができれば、もっと情報編集力が豊かになるのではないでしょうか。
本を読んで疑似体験を積んでいく。他人が経験したことを自分の経験にしていくわけです。
それが作家の「脳のかけら」を自分につなげていくということです。もちろん本来は自分で経験することが一番です。しかし自分でできることにはかぎりがあります。本ならば安価でたくさんの疑似体験ができます。
これは先日のブログ(№114)で紹介した佐藤優さんが言っていたことにも通じます。
1人1人の人生には、時間的・地理的・能力的に限界がある。だから、小説やノンフィクションで様々な人生を代理経験するのである。
佐藤さんは本を読むことで「代理経験」をすることができると述べています。
結局本を読むと他人の経験を擬似的に経験することができ、自分のカテになっていくということです。だから本を読んでいない人と読んでいる人とでは経験の差が広がっていくというわけです。
本を読むことはこれからますます重要になっていくようです。
昨日も寝るまえに30分くらい読書の時間を設けましたが、しっかりと本を読む時間を確保していこうと思います。
小説やノンフィクション、教養書を万遍なくよみあさっていくつもりです。
ではでは、みなさんも本を読んで作家の「脳のかけら」を拾ってみてください。私もがんばります!