2017-08-14から1日間の記事一覧

万葉集の恋の歌、笠女郎の片想い

万葉集にはたくさんの恋の歌が収められています。この和歌もそう。 相思はぬ 人を思ふは 大寺の 餓鬼のしりへに 額づくごとし (万葉集巻四 608) これは、万葉集の編者といわれている大伴家持に、笠女郎という女性が送った和歌のひとつです。 「相思はぬ…

立原道造「夏の弔い」は人の淋しさをさらに感じさせる詩だ

立原道造に「夏の弔い」という詩があります。 逝いた私の時たちが 私の心を金にした 傷つかぬやう傷は早く愎るやうにと 昨日と明日との間には ふかい紺靑の溝がひかれて過ぎてゐる 投げて捨てたのは 涙のしみの目立つ小さい紙のきれはしだつた 泡立つ白い波…