おはようございます。みっちーです。
昨日は、ジャズピアニストのビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画を観てきました。
あの美しい音色を奏でるビル・エヴァンスの生涯はそんなに平坦なものでなかったなぁとつくづく思いました。
それでは、今回のブログをどうぞ!
角川シネマ有楽町にて
ビックカメラ有楽町の8階には角川シネマ有楽町という映画館がある。
有楽町は映画の街でもあるので、けっこう映画館がそろっているのだが、ここ角川シネマでは渋い映画を上映したりする。
今回はビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画だ。さっそく行ってきた。
壁にはいろんな写真が飾ってある。ビル・エヴァンスのピアノを弾く姿が右上に!
あらかじめインターネットで予約しておいて、券売機で発券。日曜日の最終上映はサービスデーとなり通常1,800円のところ1,100円となるのがうれしい。
座席番号はH-8だ。たいてい私はこの座席を選ぶ。
H-8からスクリーンはこのように見える。ちょっと見上げる感じだが、ちょうどよい位置だと思う。
今回は日曜日の最終上映回だというのに8割以上座席が埋まってたいたのが驚き。
GWだからか、ビル・エヴァンスのドキュメンタリーだからなのか、いつもは私の両隣の座席は空席となるのに、今日は両隣どころか前後の座席も埋まっていた。
それくらい、ファンにとって注目度の高い映画なのかもしれない。
「ビル・エヴァンス タイムリメンバード」の感想
まずは、この作品解説を映画comより
数々の名演、名盤を残し、薬物依存により51歳の若さで生涯を閉じたビル・エバンス。1958年にマイルス・デイビスのバンドに加入し「カインド・オブ・ブルー」を制作した当時の様子や、ドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロをメンバーに迎えた歴史的名盤「ワルツ・フォー・デビイ」の制作経緯、そして肉親たちから見たエバンスの素顔や、エバンス自身の音楽への思いなど、これまで未公開だった数々の証言、エバンスの演奏シーンなど貴重なアーカイブで構成。
先ほど言ったとおり、ジャズ・ピアニストのビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画。
ジャズ好きの人ならもちろんだが、ジャズをあまり聞かない人でも一度は彼の曲を聞いたことがあるかもしれない。
たとえばこれ。
当時幼かった姪のデビイに捧げられた「ワルツ・フォー・デビイ」が収録されている。私はこの曲が大好きだ。
- アーティスト: ビル・エヴァンス,スコット・ラファロ,ポール・モチアン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2010/08/25
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こちらには名曲「枯れ葉」が収録されている。
ビル・エヴァンスのピアノは本当にやさしくて、本当によいなぁと思う。
さて、この「ビル・エヴァンス タイムリメンバード」の感想だが
もう少しじっくり曲を聴きたかったなぁ・・・
というのが正直なところ。
貴重な映像、関係者の数々の証言など、ファンにとってはたまらないものばかりだったろうが、次々に移り変わるカットがとても忙しく感じた。
曲が始まったと思ったら、多くの人のコメントが始まり、また曲が始まったらコメントが始まる。その繰り返しだ。もう少しメリハリがあったら見やすかった。
曲は曲でもう少し長く、コメントはコメントでまとまっていれば落ち着いていられたのに。
とは言っても、監督はそれを狙っていたのかもしれない。
ただ、どういう構成であろうと、言えることは
ビル・エヴァンスはすごかった
ということだ。
彼のつくったメロディは完全に人を虜にする。あのメロディはビル・エヴァンスしかつくれないものだ。
それに加えて、生き方がすごい。なんであんなにドラッグに染まっていたのだろう。若い頃から晩年まで、ドラッグ漬けじゃないですか・・・。
その様子はあえて死に向かっていくようでもあった。まことに壮絶な生き方だった。
最後、彼は車の中で大量の血を吐いたそうだが、(不謹慎な言い方だが)彼にふさわしい姿だったと言えるのかもしれない。
最後に
この映画を観終わったあと、私は電車の中でビル・エヴァンスの曲を聴いて帰った。
とても感慨深く、何も考えられなくなってしまった。
ぜひとも、ビル・エヴァンスのピアノを多くの人に聴いてほしいと思う。