若山牧水「白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ」が好きだ

塾で国語を教えていたときに、若山牧水の短歌がよく登場しました。

 

ちなみに若山牧水とはWikipediaによれば

1885年(明治18年)8月24日 - 1928年(昭和3年)9月17日)は、戦前日本の歌人。本名・繁(しげる)。

若山牧水 - Wikipedia

 とのこと。

 

こちらのウェブサイトも参考になります。

若山牧水 -Official Web Site-

 

さて、その若山牧水の短歌で私が好きなのがこちらです。

 

 白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ

 

作者が、海辺で白い鳥(カモメでしょう)を見ている場面であることは説明するまでもないでしょう。

 

 

ちょっと遠くの空に、白いカモメ。

 

背景には青い空

そして青い海

 

空の青と、海の青を区別するためでしょうか、海の色は「あを」と表記されています。

 

カモメは白いので、「空の青」にも「海のあを」にも染まれない。

哀しくないのかなぁ?

 

この短歌は、そんな意味でしょう。

 

作者の若山牧水は、白いカモメに自分の姿を重ねたにちがいありません。

 

そして、

 

カモメよ、おまえは哀しくないのか?

おれは・・・。

 

と感じていたはず。

 

それなのに、作者は独りを選んでいます。

 この場合は、孤高ってやつかな。

 

 

さて、生きていると孤独を感じることが何度も何度も出てきます。

 

孤独は淋しい。

でも、あえて孤独でいようとも思います。

なぜでしょう。

 

自分でも不思議になることがあります。

 

集団の一部になりたくない、

みんなと同じでいたくはない、

当たり前の人生などいやだ、

 

そんな気持ちがあるのかもしれません。

 

どこかに属することは、とても安心。

誰かに依存すること、とても楽なこと。

 

でも、もしかしたら、その中で、自分の生き方、生き方に対して、妥協する必要が出てくるかもしれません。

 

誰かと一緒にいて、自分の考え方まで変えたくはありません。

 

 

私のまわりには、「結婚することが当たり前」だと思っている人が多く、結婚していないと、「一度くらい結婚してみたほうがいいよ」などと言ってくる人が、いまだにいます。

 

考えかたは人それぞれなのに、そういう世間の常識的なことを、人に押し付けてくる人がいるのです。

 

それならば、孤独なほうが、かなりマシ。

 

孤独のほうがラクなのです。

 

集団でいれば、集団の価値観があります。

私は自分の価値観を押しつけてくる人は大嫌いです。

 

だからそんな思いをするくらいなら1人で悠々としていたいと思ったのです。

 

 

ただ、誰かと一緒にいたほうが楽しいし

誰かと一緒にいると安心できます。

 

だから、誰かそばにいてほしいことも、もちろんあります。

 

すごく矛盾していますけどね(笑)

 

とりあえず、いま言えることは、孤独でも哀しくならないように鋼鉄の心が欲しい。

 

そして、仮に共感してくれる人がいなくても、

 

私は海の上を飛んでいる白鳥でありたいです。

 

 

そんな思いがあるので、私は、若山牧水のこの短歌が大好きなのです。