まど・みちお「人間の景色」の地球を見たい

「私は何歳まで生きるだろうか?」 そんなことを考える年齢になってきました。 40歳を過ぎたあたりから、人生の折り返し地点なんだなぁと意識し、有名人が70歳くらいで亡くなると、自分もそれくらいかもしれないと思ったものです。 そんなことを考えてい…

吉野弘「生命は」が、私を励ましてくれる

人はなぜ生きなければいけないのか 命とは何なのか 自分の存在は必要か 若い頃、いろいろ考えたものでした。いや、幾分、年をとった今でもたまには考えたりもします。 そんなことを考えていたあるとき、ふとこの詩が目に留まりました。詩人、吉野弘の「生命…

八木重吉「犬」のうんこがきっかけで、私は詩を読むようになった

私と詩の出会い、それは八木重吉でした。 高校の国語の授業のときに、詩を書くという課題があって、私は短い詩を書いたのです。 それを読んだ先生が 「八木重吉みたいな詩だなぁ」 と言いました。 八木重吉かぁ・・・ 当時、私は八木重吉を知らなかったので…

春の詩といえば、丸山薫「まんさくの花」ですよね

(まんさくの花 File:Hamamelis japonica4.jpg - Wikimedia Commonsより) もう、春かなと思うと、また寒さがやってくる、 それが冬から春への、季節の変わり目です。 3月になると、さすがにあの厳しい寒さはなくなりますが、 依然として、肌寒い日が続きま…

立原道造は「今は 二月 たつたそれだけ」と言い、私はそれを読んで寂しくなる

「今は2月」 春は確実にやって来ているが、この寒さでは、春の気配すら感じることができません。 カレンダーで「今は2月だ」と思った時、「春はもうすぐやってくるんだよ」とほんのり意識に上ってくる程度。 ただ、この「2月」を意識したときに、きまって…

高村光太郎「あなたはだんだんきれいになる」の心を持つ

もう、けっこう昔のことになりますが、都知事選前に石原慎太郎氏が、小池百合子さんに向かって「大年増の厚化粧」と言ったことがありました。 www.j-cast.com このニュースを耳にした多くの人が「何言ってんだ、このオヤジ」と思ったはず。もちろん私も思い…

立原道造「夏の弔い」は人の淋しさをさらに感じさせる詩だ

立原道造に「夏の弔い」という詩があります。 逝いた私の時たちが 私の心を金にした 傷つかぬやう傷は早く愎るやうにと 昨日と明日との間には ふかい紺靑の溝がひかれて過ぎてゐる 投げて捨てたのは 涙のしみの目立つ小さい紙のきれはしだつた 泡立つ白い波…

中原中也の詩「帰郷」を読むと、自分もつらい気持ちになる

こちらは、私の父が畑で育てたトマトです。 仕事をやめてからも、こうやって趣味があるのはいいことですね。父はとても行動的な人です。 ふだんは、父の住む実家から離れて、私は一人暮らしを満喫しています。一人って淋しいと思われがちですが、年がら年中…

「ふるさとは遠きにありて思ふもの」と室生犀星は言っていますが、どうでしょうか?

この写真は、私の故郷、静岡で暮らしていたときの幼いころの私。 当時住んでいた国鉄官舎の外で撮ったものです。目の前にはSBSという静岡のテレビ局、そして静岡新聞の建物がありました。 とても巨大で、当時東京タワーの次に大きいのがSBSだと信じていたく…

八木重吉の詩「虫」を読み、人生について考えた

秋の夜長は、昔だったら虫の鳴き声なんかを楽しんだことでしょう。 あれ松虫が 鳴いている ちんちろ ちんちろ ちんちろりん あれ鈴虫も 鳴き出した りんりんりんりん りいんりん (童謡「虫のこえ」より) 幼いころ、外でとってきた昆虫を虫かごに入れて、飼…

伊東静雄の「夏の終わり」は、空を行く雲をきれいに描いた詩だ

夏の空。 ものすごい青空。 この世でいちばんきれいな青は、空の青なんじゃないかというくらいですね。 昔、唄った歌を思い出します。 知らなかったよ 空がこんなに青いとは (「空がこんなに青いとは」より) ところで、空について書かれた詩の中でも、特に…

中原中也の詩「北の海」の悲しさが、なんとも言えない

私が中原中也を知ったのは高校生の頃でした。 読むと、どことなく淋しい感じがしてくるのが、当時の中原中也に対する印象です。 この詩もそうでした。 北の海 海にゐるのは、 あれは人魚ではないのです。 海にゐるのは、 あれは、浪ばかり 曇った北海の空の…

伊東静雄「夕映」のように「小さい祝祭」ができたらいいなぁ

高校生の頃に伊東静雄という詩人を知って好きになりました。 Wikipediaによると 長崎県立大村中学(現 長崎県立大村高等学校)から、旧制佐賀高等学校(現 佐賀大学)を経て京都帝国大学文学部国文科に学んだ。卒業後は公立学校教員(公務員)となり大阪府立…